Pachi's Blog Annex ~自薦&自選よりぬき~

『Pachi -the Collaboration Energizer-』の中から自分でも気に入っているエントリーを厳選してお届けします♪

Bespokeインタビュー2 | 不確かさを超えて進んでいくための構造

オリジナルはこちら


北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに掲載されている、Bespokeのファウンダーのニックとルネへのインタビュー第2弾です)。

先日の第1弾はイントロダクション的でしたが、今回はじっくりと2人の言葉を、すべての好ましい未来を作りだそうというフューチャーデザイナーにお届けします。

 

 

■ 僕らには、不確かさを超えて進んでいくための構造があるのさ(ニック)

Bespokeとのコラボレーション、あるいは契約のために接触を試みた私はまず、彼らの『フューチャーデザイナー・ブック』を入手した。そして今、2人とのインタビューを終えた私は、2人との会話そのものからこのインタビューの主題を設定しようとしている。このやり方こそが、人間の共同体に本当に必要なより良い未来を創るためのより本質的な方法なのだ。私には一切の疑いがない。

私が彼ら2人と最初にあった場所は、Bespokeスタジオの外だった。ルネとニックは、引っ越し予定の4階建ての新たな彼らの遊び場を見てきたところだという。ムードは上々だ。少し観察すれば、この2人が本物のデュオだと誰でもすぐに分かるだろう。2人は部屋を居心地よくし、お互いの意見を交換し続け、タブーなしでふざけ合う。彼らが自分たちの友情を愛し、ビジネスパートナーとして全幅の信頼を寄せているのは間違いない。

写真を撮ろうと言えば手をつないで自転車に乗る、かと思えばソーシャルメディアで彼らをフォローしているファンやクライアントを喜ばせようと、イケメン2人組みよろしく振る舞う。ニックは世界中を走るマラソンランナーで、ソフトな口調で話す。ルネは冗談が好きで、その語り口からはダイナミズムが漂う。

2人はビジネス用のペルソナを被ることなく、普段通りの自分たちのままに振る舞い自分たちの言葉で話す。それは彼らの確固とした選択なのだ。

 

ギードレ(インタビュアー): 昨夜お二人の話(1度目のインタビューの録音)を聞かせていただきました。

ルネ: 僕たちのラジオショーだね。ありがとう。いやー、誰一人聞いていないんだと思ってたよ。君はただ一人のリスナーだよ(笑)!

 

ギードレ: だからあんなにプライベート感満載だったんですね! ではまず、お二人のこれまでの旅路というか、出会ってBespokeをスタートするまでを教えてもらえますか?

ルネ: 僕は1998年に、子どもラッパーの大会に出て一世を風靡したんだ。大会では5位だったんだけど、チボリ公園で何十万人もの前でパフォーマンスしたこともあるんだ。その頃は子ども向けのラジオ番組もやっていて、レポーターもやっていたんだ。両親の家の留守番電話のメッセージをラップでやったりもしていた。

ラジオ番組の中で、汚い言葉を使わずラップをすることは可能か? というディスカッションがあったんだ…まあ僕はいまでも汚い言葉は使わないようにしているんだけどね。それで、僕は父さんが家のものを修理することをラップにしたんだ。

父さんいつも修理したがる だけどあんまり得意じゃない♪ だから父さん修理した物 いつも修理に出してるYO♪
— みたいなね、まあジョークだよ。そしたらその曲がラジオでも大会でもウケにウケて、優勝したわけでもないのにレコードになったんだ! 数カ月にわたってラジオで流れていたよ。それが僕が14歳の時で、僕の人生の絶頂期だね。それ以来ずーっと僕は下り坂を転がり落ちていて、今じゃこのザマさ(笑)。

冗談はさておき、僕はグラフィックデザインを学び、デジタル広告業界で10年近く働いていたんだ。最初はオンラインのエクスペリエンス・デザイナーとして、それからもっと戦略寄りのクリエイティブ・ディレクターになった。ただ、自分が歩んでいる道の先に見えるものに、よくわからないけれど何かが足りていない気がしていたんだ。そしてカオスパイロットで過ごした3年間が、それに対する答えだったんだ。

ニック: ルネは本当に人との関係性構築力がすごくて、誰をも楽しませるんだ。ルネと一緒にいるとすごく刺激を受けるよ。Bespokeの強力なバイブは、ルネのアウトゴーイング人間性によるところが本当に大きいね。

 

ギードレ: ニック、あなたのストーリーは?

ニック: 僕のストーリー? ねえルネ、僕のストーリーをしゃべってよ。実は僕ら、前にチームでそういうゲームをやったことがあるんだ。

ルネ: やあ、おいらニック。チリからやってきたんだ。おいらビスケットが大好き! ってあれ、ビスケット好きだったっけかな? そうに違いないだっていつも全部食べちゃうもんな(笑)。

ニック: その通り。僕はチリ出身なんだ。小さな子どものころからアートや工作に夢中で、ストリートアートをやっていた時期もあった(そう、まあ違法な落書きとかね)。そこでいろいろ学んだんだ。その頃、僕がとても尊敬していたすばらしいストリートアーティストがいて…いや、今もその人はすばらしいんだけどね。あるとき、僕は彼が建築家だってことに気がついた。それで僕も建築とファイン・アートを学ぶことにしたんだ。だって、この学びの組み合わせはたくさんことにつながりそうだったし、歴史と政治という僕がとても得意だった分野とアートを結びつけるものだったからね(その頃、僕は法学に進むつもりだったんだ)。

たくさんの人たちが「建築を身につければ、そのあとは何にでもなれる」と言っていたよ。そしてたしかにその通りだったね! 建築を学んでいる途中に、とあることから男性ファッションブランドで働くことになったんだ。最初は売り子として、そしてやがてメイン・クリエイティブディレクターになった。ファッションについては正式に学んだ経験はゼロなのに、僕のことをすごく信頼してくれたんだ。

考えてみると、クリエイティブなプロセスにおいてファッションは建築にとても似ていたんだ、材料が違うだけだよ。僕は勉強を中断して、この機会を生かすことにした。その頃の僕は、ずいぶんとたくさんのお金を稼いでいて、周りの友だちが細々と暮らしている中でずいぶんと贅沢な暮らしをしていたよ。でもあるとき、ここは僕が成長できる場所じゃないと気がついたんだ。そして同じ頃、再び建築の学びをスタートすることに対しても、心の奥底で何かが違うと感じていることに気づいていたんだ。建築という分野は変わらず愛していたよ、でも、実務経験に対してはそう思えなかった。

ちょうどそんなとき、僕は妻と出会った。彼女はデンマーク人だった。僕らはバケーションでデンマークへ向かうこととなり、彼女は修士課程を終えようとしていた。それでオーフスに行くことになって、僕はそこでカオスパイロットを紹介され、結局ビジネスデザインとクリエイティブ・リーダーシップをそこで学ぶことになったんだ。

 

ギードレ: 2人とも、ビジネスを初めて学んだのはカオスパイロットだったの?

ニック: そうだね。それで僕は、学校のバイブとエネルギー、そして人びとの暖かさに惚れ込んでしまった。それに、カオスパイロットで耳にするプロジェクトの話は本当に魅力的だったよ。そこでできることは1つじゃないんだ、カオスではなんだってできるんだよ。

ルネ: そうなんだ! ある生徒は、チベット代表とデンマーク代表チームのサッカーの試合を企画していた。中国に対する政治的メッセージだよ。

ニック: カオスパイロットの一番最初のプロジェクトは、80年代の終わりころに若者たちによって開催されたモスクワでの音楽フェスティバルだったんだ。プロジェクトの多くは、文化やリーダーシップ、そしてビジネスに橋を架けるものだったよ。そこで僕はルネに出会ったんだ。僕たちは友だちになって、その後ほとんどのプロジェクトを共に手がけることになった。そしてそれがBespokeへとつながっているんだ。

 

ギードレ: そのバイブを自分たちの会社へとつなげていくのは、あなたたちには自然なことだったの?

ニック: Bespokeを始めたときは、いろんなことを試しては考えるを繰り返していたね。最初の1年は試行錯誤の年だった。例えば、ネクタイとスーツでもっと従来的な意味で「プロっぽく」振る舞うべきかとかね。でも、うまくいかなかったんだ。それで、自分たちらしい格好をして自分たちらしくコミュニケーションをしようってことになった。「誰かみたい」じゃなくて「僕ららしく」いようってね。その方がずっと僕ららしいから自分たちに自信を持てたしね。

僕らは自分たちのことを「Tシャツにジャケットみたいな会社」だって表現しているんだ。バカみたいだろ? でもこの表現がピッタリなんだ。本物でいなくっちゃね。

 

Happy Collaboration!

 

Bespokeインタビュー1 | 未来洞察とは、能力であり意思であり行動である

オリジナルはこちら


Bespokeのファウンダーの2人ニックとルネへのインタビューが、北欧のクリエイティブ専門ウェブマガジンのN WINDに掲載されています。

軽い気持ちで読み始めたのですが、内容がちょっとびっくりするくらい濃くて素晴らしい!

インタビュアーはこの雑誌のファウンダーの1人でもあり、自身もクリエイターであるギードレさんという方なのですが、なんというか、自分がその場で話を聞いているような、彼らが三人で話をしているのを少し離れたテーブルから見ているような気分になりました。

頑張って全訳しました。これから数回に分け、すべての好ましい未来を作りだそうというフューチャーデザイナーにお届けします。

 

 

あらゆる状況において、熱交換の発生しないところ、つまり摩擦のないところでは、未来は常に過去とまったく同じふるまいを見せる。熱の存在しないところに未来は存在しない。摩擦を発生させることや行動を起こすということは、継時的変化を発生させることを意味する。すなわち、未来は行動により作りだされる。

この、実に興味深い考察は、コペンハーゲンを拠点に戦略的未来予測とエクスペリエンスデザイン — 要するにフューチャーデザインだ — を手がけているスタジオBespoke(ビスポーク)の『フューチャーデザイナー・ブック』に書かれているものです。

今回、BespokeのファウンダーであるNicolas Arroyo(ニック)とRune Toldam(ルネ)の2人に話を聞いてきました(上記写真の右がニックで左がルネ)。

 

■ 未来洞察とは、能力であり意思であり行動である

さまざまな点で驚かされることの多いBespokeだが、ビジネスを前面に出していないのにビジネス面で成功を収めていることにまず驚かされる。

2人が出会ったのは、デザインとビジネスのハイブリッド・スクールであるカオスパイロットだ。その後すぐ、仲間となった彼らはビジネスを始めた。それから5年という短い期間で12名のチームとなったBespokeは、現在、世界的な企業や団体との結びつきを深めている。

いくつかの例を挙げよう。イケアとともに未来の学びを探索した。スウェーデンに本拠を置く世界最大級の家電メーカーエレクトロラックスのデジタル変革を計画した。日本のポーラ・オルビスグループとともに未来の美の風景を研究している。そして、日本、デンマーク、ドバイ、ブラジル、スペインでフューチャーデザイン・コースを開催し、ときおり前掲のカオスパイロットやスウェーデンのハイパーアイランドというハイブリッド・スクール、コペンハーゲン大学ヨーテボリ大学でもレクチャーを行なっている。さらに、プロジェクトの合間にはアーティスティックなコラボレーションに参加することも。

夢と情熱、そして好奇心をエンジンに動く彼らだが、同時に目的志向でシステマティックなチームとしても機能している。そんな彼らは、自らが生みだしたフューチャーデザインという分野やメソッドを常に俯瞰し、ときに自らゼロベースで書き換えることすらもあるという。常に好奇心いっぱいで、冒険心と探究心を正面に掲げながら進んでいく。それがBespokeなのだ。

 

■ 僕たちは、人びとが彼ら自身の未来を創りだすのを手伝いたいんだ(ルネ)

私たちはインタビューを2度行なった。最初はスカイプで(何度やっても慣れないものだ)、2度目はBespokeのオフィスで(「一度来てみれば雰囲気が分かるよ!」)。そして「今ここ」を共有した2度目の会話で、私たちは多くを無意識のうちに共有した。

この2人が本物の共同体であることが私にははっきり分かった。彼らがなぜ成功したのか、私の中では明確だった。2回のインタビューを通じ、ニックとルネは彼ら自身と顧客にとって最も重要なインサイトでありメソットである「疑いの余地がない」指針へと何度となく回帰した。彼らの意思決定のエートスには「ライフモデルはビジネスモデルに先立つ」という彼らのルールと同様の、気高さと高潔さが、好奇心と誠実さがあった。

Bespokeとかれらのフューチャーデザインの中心には、好奇心と誠実さというどこか相反するような推進力と考え方が燦然と輝いている。「フューチャーデザイナーであるということは、好奇心いっぱいの探検家であるということなんだ。でも同時に、目的意識を持って体系的にデザインしていくということも意味している。好ましい未来を創りだすために、今日からアクションを開始するんだ。」

 

彼らとの対話の前、私はストックホルムのデザイン会社ドーベルマンで、グローバルリーダーたちと会っていた。彼らは皆口々に、好奇心だ、人と地球に優しいデザインだ、と繰り返していた。だが、私がBespokeで発見したのは、彼らのそれとはまったく異なるパラダイムだった。

彼らの考えは、ソリューションではなく人間をフューチャーデザインの中心に置くことにより、熱を高めるというものだ。未来が熱交換が行われる際にのみ存在するのであれば、私たちの見る夢 — 心から望むものや情熱、そして私たちの価値観 — こそが未来を創る熱ではないのか?

「僕たちは、人びとが彼ら自身の未来を創る手伝をしたいんだ。僕たちはトレンド予測会社じゃないし、”いいですか、これがみなさんが追うべきトレンドです”なんてものは、まったく信じちゃいないんだ。だってそんなの、誰かが作りあげたソリューションでしかないし、それを追うなんて他の人が決定したことをやることに過ぎないじゃないか。」

人の熱の力を見くびってはいけない。産業革命以降の人口の指数関数的増大と相まい、またそれと同様に、人の先見性や欲望こそが地質学的に地球に巨大な影響を与え、生態系にも大きな変化を与えているのだ。

熱を導くことが重要なのだ。では、どうやって、人びとと共により良い未来を創っていけるのだろうか?

 


 

第2回に続きます。

Happy Collaboration!

 

所信表明をきっちり書け - #noteのつづけ方

オリジナルはこちら


先日「#noteのつづけ方」というイベントに参加してきました。

参加理由は徳力さん最所さんのお2人の言葉が聞きたくなったからで、正直に言うと本来のテーマである「noteのつづけ方」についてはあまり興味はありませんでした。

(そもそもつづけたいともつづけたくないとも思っていなかったし、それは今でもあまり変わらないかな? まあその話は気が向けばまた今度。)

 

で、2人の言葉に刺激されながらいろんな考えが頭に浮かび、「#noteのつづけ方」でぽちぽちとツイートしていましたが、一番ピンと来たのが、

「所信表明をきっちり書け」という言葉でした。



そんなわけで、私パチの「なぜ書くのか」を書きます。

 

■ 生きていたいから

おれにとって「生きている」ってことは「そんなの嫌だ。それは嫌いだ」っ表明し続けられることで。そうやって生きていくためにはおれの「おかしいだろそんなの」って声に共感してくれる人が必要で。

そんな人たちとエンゲージし続けられるように、声を聞いてもらえる場所が必要なんです。

 

■ 心身ともに身軽でいたいから

ゴチャゴチャと縺れ捩り合った感情やら思考やらを少しでも解いて、頭ばっかり重たくなってしまわないようにしていたいんです。

そうじゃないと、こだわりと頑固さを間違えてしまったり、自分らしさと自分勝手を間違えてしまいそうだから。

 

■ 生き続けていたいから

おれの分かりづらい(おれもまだよく分からない)能力を活かして、生きるために必要なハード&ソフト資産を築く方法の1つが文章を書くことだと思うから。

これまでのところ、これが一番しっくりきている感じがして。

 

■ 好きな自分でいたいから

ズルくて短絡的で邪なおれの気持ちと思考に蓋をして閉じ込めるんじゃなくて、一度は受け止めてあげたい。その相手がおれ自身であっても。

そうすることで、「好きな自分でいるため」の選択をすることができると思うから。

 

■ より良く生き続けていきたいから

おれの言葉の使い方を「分かりやすい」とか「感じいい」とか「なんだか心にひっかかる」とか思ってくれる人たちがいて、そういう人たちに応えていくことがおれに生きる意義みたいなことを感じさせてもらえるから。

 

 

とまあ、こんなふうに、おれは「自分の好きな自分がイメージする世界」を言葉にして人に伝え、それを意味があるものと受け取ってくれる人たちがいて、ようやく存在することができている感じです。

だから、おれにとって書くことは、生活することであり仕事であり、売名行為であり人と社会とつながることなんです。

そんなことを改めて考えさせていただいた徳力さんと最所さん、そしてピースオブケイクの皆さま、ありがとうございました!

 

Happy Collaboration!

 

WELL認証について調べてみた(評価項目英日表記付き)

オリジナルはこちら


「空間の質(Quality of Space)ってなんだろう?」「何が空間の質を高めるのだろう?」「そもそも空間とはそこにいる人にとって何を指しているんだろう?」

— そんなことに興味を持ち始めて数週間。あちこちに思考が流れてしまいもやもやが募るばかりなので、まずは国際的な「健康な空間」の認証制度である「WELL認証」について調べ、まとめてみました。

なお、WELL認証の評価項目の英日表記がオンライン上ではまったく見つけられなかったので、作ってみました。誰かの役に立てば嬉しいな。

 

 

■ 参考にしたサイト

WELL とは | Green Building Japan/一般社団法人 グリーンビルディングジャパン

WELL Building Standard 日本語版

【WELL認証を取るには?】ゴールド認定を受けたオフィス3事例

フリーアドレスのその先へ! ABWとWELL認証を組み合わせた未来のオフィス

日本におけるWELL Building Standardの展望と課題

 

■ WELL認証とは

International WELL Building Institute(IWBI: 国際WELLビルディング協会)が、人の健康とウェルビーイング(Health&Wellbeing)を高める建物に焦点を当て、オフィス空間が人間に及ぼす影響に関する科学的な研究結果に基づき策定した評価システムが「WELL Building Standard(WELL認証)」。

 

その特徴は、従来のLEEDやCASBEEなどの認証が、建築物の環境性能に焦点を当てていたのに対し、WELL認証は、建物の設計や管理に加え、医学、心理学、経営学など心身の健康に影響を与える様々な分野を統合して評価していること。

「オフィス」という観点から捉えれば、そこで働く従業員は心身共に活発で健康になり、パフォーマンスが向上し、労働生産性が上昇すると考えられる。よってオフィス建築物としての不動産価値も高まる。

 

2014年のスタートから認証取得建築物は世界中で増え続けているものの、日本では2019年6月末の段階で累計登録件数は19件(うち2件が認証済)のみ。

日本におけるWELL認証導入の障壁は、「日本の実態に見合わない認証基準」がいくつかあること。今後、実態に見合う形への調整が進むにつれ、認証取得数は増えていくと思われる。

 

なお、IWBIは2019年6月に国連グローバル・コンパクト(人権、労働、環境、腐敗防止の4分野にわたる原則からなる、責任あるビジネス活動の発展、実行、開示に関する自発的なリーダーシップのプラットフォーム)に署名している。また、WELL認証は、その中で持続可能な開発目標(SDGs)の各目標をサポートしている。

 

■ WELL認証の評価項目

WELL認証の認証レベルには、プラチナ、ゴールド、シルバー、サーティファイドという種類がある。

必須項目をすべて取得するとサーテイファイドとなり、その上で加点項目の取得ポイントに応じてシルバー(50~59ポイント)、ゴールド(60~79ポイント)、プラチナ(80ポイント以上)が付与される。

 

評価項目は基本的に10のコンセプト: 空気(Air)、水(Water)、食物(Nourishment)、光(Light)、運動(Movement)、温熱快適性(Thermal comfort)、音(Sound)、材料(Material)、心(Mind)、コミュニティ(Community)から成り、さらにボーナスとしてイノベーション(Innovation)が加えられる。

各コンセプトの評価項目は必ず要件を満たさなければならないPrecondition(必須項目)と、プロジェクトオーナーが申請項目を選択できるOptimization(加点項目)に分かれている。

以下に、各コンセプトの評価項目を英日表記する(より細かい解説を読みたい方は248ページのフルレポートをこちらでダウンロードできます)

 

■ 各コンセプト評価項目(英日表記)

Air | 空気

A01 Fundamental Air Quality PRECONDITION
Ensure a basic level of indoor air quality that contributes to the health and well-being of building users.
基本的な空気質 | P
建物使用者の健康とウェルビーイングに寄与する基本的な室内空気質を確保する。

A02 Smoke-Free Environment PRECONDITION
Deter smoking, minimize occupant exposure to secondhand smoke and reduce smoke pollution.
A02 禁煙環境 | P
喫煙を抑止し、建物使用者の副流煙への曝露を最小限に抑え、タバコによる煙害を低減する。

A03 Ventilation Effectiveness PRECONDITION
Prevent indoor air quality issues through the provision of adequate ventilation.
A03 効率的な換気 | P
十分な換気の供給を通じて室内空気質の問題を防ぐ。

A04 Construction Pollution Management PRECONDITION
Minimize the introduction of construction-related pollutants into indoor air, remediate construction-related indoor air contamination for human health and protect building products from degradation.
A04 建設段階の汚染管理 | P
建設関連の汚染物質の室内空気への混入を最小限に抑え、人間の健康のための建設関連の室内空気汚染を改善し、建築製品を劣化から守る。

A05 Enhanced Air Quality OPTIMIZATION (Maximum: 4 point)
Encourage and recognize buildings with enhanced levels of indoor air quality that promote the health and well-being of people.
A05 向上した空気質 | O(最大:4 ポイント)
室内空気質の向上した建物の奨励および認識を高めて、人々の健康およびウェルビーイングを促す。

A06 Enhanced Ventilation OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Expel internally generated pollutants and improve air quality in the breathing zone through an increased supply of outdoor air or increased ventilation efficiency.
A06 換気の強化 | O(最大:3 ポイント)
外気の供給量の増加や換気量の増加の効率性向上により、内部で発生した汚染物質を排出し、呼吸するスペースの空気質を改善する。

A07 Operable Windows OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Increase the supply of high-quality outdoor air and promote a connection to the outdoor environment by encouraging building users to open windows when outdoor air quality is acceptable.
A07 開閉可能な窓 | O(最大:2 ポイント)
屋外の空気質が許容範囲内であるとき、高品質な屋外空気の供給を増やし、窓を開けるように使用者に促すことによって、屋外の環境への接触を促進する。

A08 Air Quality Monitoring and Awareness OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Monitor indoor air quality issues as well as inform and educate individuals on the quality of the indoor environment.
A08 空気質のモニタリングと意識 | O(最大:2 ポイント)
室内空気質の問題をモニタリングしながら、個人に屋内環境の質の通知と教育を行う。

A09 Pollution Infiltration Management OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Minimize the introduction of pollutants into indoor air through the building envelope and at building entrances.
A09 汚染侵入管理 | O(最大:1 ポイント)
建築外皮および建物入口で汚染物質が屋内空気に取り込まれるのを最小限に抑える。

A10 Combustion Minimization OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Reduce human exposure to combustion-related air pollution from heating and transportation sources.
A10 燃焼の最小化 | O(最大:1 ポイント)
暖房源および車両から生じる燃焼に関連した空気汚染への建物使用者の曝露を削減する。

A11 Source Separation OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Preserve indoor air quality and maximize olfactory comfort in occupied spaces through the isolation and proper ventilation of indoor pollution sources and chemical storage areas.
A11 発生源分離 | O(最大:1 ポイント)
屋内汚染源や化学薬品の保管エリアを分離して適切に換気することにより、使用スペースにおける室内空気質を維持し、嗅覚の快適性を最大限に保つ。

A12 Air Filtration OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Remove indoor and outdoor airborne contaminants through air filtration.
A12 空気ろ過 | O(最大:1 ポイント)
空気ろ過によって屋内および屋外の浮遊汚染物質を除去する。

A13 Active VOC Control OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Mitigate volatile organic compound (VOC) levels through the implementation of advanced air filtration/purification strategies.
A13 揮発性有機化合物の積極的な制御 | O(最大:1 ポイント)
高度な空気ろ過または浄化戦略を導入することにより、揮発性有機化合物(VOCs)のレベルを緩和する。

A14 Microbe and Mold Control OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Reduce mold and bacteria growth through condensation management and reduce levels of microbes within occupied spaces.
A14 微生物とカビ制御 | O(最大:2 ポイント)
結露管理を通じてカビとバクテリアの成長を抑制し、使用スペース内の微生物レベルを低減する。

 

Water | 水

W01 Fundamental Water Quality PRECONDITION
Limit the presence of sediment and water-borne bacteria levels in water for human contact.
W01 基本的な水質 | P
人に接触する水に存在する沈殿物および水中バクテリアのレベルを制限する。

W02 Water Contaminants PRECONDITION
Provide access to drinking water that complies with health-based limits on contaminants.
W02 水質汚染物質 | P
健康に基づく汚染物質の限度値に準拠した飲料水へのアクセスを提供する。

W03 Legionella Control PRECONDITION
Establish an effective management program that prevents or adequately controls the risk of exposure to Legionella bacteria.
W03 レジオネラ菌の管理 | P
レジオネラ菌に対する曝露リスクの防止または適切な管理を行う効果的な管理プログラムを確立する。

W04 Enhanced Water Quality OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Provide access to drinking water without unpleasant taste, odor and appearance.
W04 強化水質 | O(最大:1 ポイント)
不快な味や匂い、外観を排除した飲料水へのアクセスを提供する。

W05 Water Quality Consistency OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Maintain consistent high quality of drinking water.
W05 水質の一貫性 | O(最大:2 ポイント)
一貫した高品質の飲料水を維持する。

W06 Drinking Water Promotion OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Promote proper hydration through the consumption of drinking water over less healthy alternatives by promoting high quality drinking water accessibility.
W06 飲料水摂取の促進 | O(最大:1 ポイント)
高品質な飲料水のアクセシビリティを促進することで、より不健康な選択肢を上回る飲料水の消費を通じ、適切な水分補給の促進を行う。

W07 Moisture Management OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Limit the potential for bacteria and mold growth within buildings from water infiltration and condensation.
W07 湿気の管理 | O(最大:3 ポイント)
建物内で水分浸透や結露によって細菌やカビが繁殖する可能性を制限する。

W08 Handwashing OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Reduce pathogen transmission associated with washing and drying hands.
W08 手洗い | O(最大:2 ポイント)
手洗いおよび手の乾燥と関連した、病原体の伝播を減少させる。

 

Nourishment | 食物

N01 Fruits and Vegetables PRECONDITION
Promote the consumption of fruits and vegetables by making fruits and vegetables easily accessible.
N01 果物と野菜 | P
果物と野菜を簡単に入手できるようにすることで、果物と野菜の摂取を促進する。

N02 Nutritional Transparency PRECONDITION
Help individuals make informed food consumption choices through nutritional labeling and information.
N02 栄養の透明性 | P
栄養成分表示やラベルを通じて、個人が情報に基づいた食品消費の選択を行うための手助けを行う。

N03 Refined Ingredients OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Help individuals avoid highly processed foods and ingredients.
N03 精製成分 | O(最大:3 ポイント)
目的:個人が高レベルの加工食品や原材料の摂取を避けられるよう手助けする。

N04 Food Advertising OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Encourage the selection and consumption of healthier food choices through strategic placement and advertising.
N04 食品広告 | O(最大:2 ポイント)
戦略的な配置と広告を通じて、より健康的な食品の選択および消費を促進する。

N05 Artificial Ingredients OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Help individuals avoid artificial colors, flavors, sweeteners and preservatives in foods and beverages.
N05 人工的原材料 | O(最大:1 ポイント)
個人が食品と飲料に含まれる着色料、甘味料、および保存料の摂取を回避できるように手助けを行う。

N06 Portion Sizes OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Promote healthy portion sizes and reduce unintended overconsumption.
N06 1人前の分量 | O(最大:1 ポイント)
健康的な 1 人前の分量を奨励して無意識の過剰消費を減らす。

N07 Nutrition Education OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Improve dietary habits and eating behaviors and increase nutritional knowledge.
N07 栄養教育 | O(最大:1 ポイント)
食生活や食習慣を改善し、栄養に関する知識を高める。

N08 Mindful Eating OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Encourage mindful eating behaviors and communal dining opportunities.
N08 心豊かな食事 | O(最大:2 ポイント)
心豊かな食事や共同食事の機会を奨励する。

N09 Special Diets OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Provide alternative food choices to individuals with dietary restrictions or food allergies.
N09 特別食 | O(最大:2 ポイント)
食事制限または食物アレルギーのある人に代替となる食事メニューを提供する。

N10 Food Preparation OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Provide space and supportive amenities for the preparation of meals on-site.
N10 食品の準備 | O (最大:1 ポイント)
現場で食事を準備するためのスペースと支援アメニティを提供する。

N11 Responsible Food Sourcing OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Reduce dietary exposure to pesticides, hormones and antibiotics.
N11 責任ある食品調達 | O(最大:1 ポイント)
殺虫剤、ホルモン、および抗生物質に対する食物の曝露を低減する。

N12 Food Production OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Improve access to fresh produce and provide opportunities for on-site food production.
N12 食品生産 | O(最大:2 ポイント)
新鮮な農産物へのアクセスを改善し、現場の食品生産の機会を提供する。

N13 Local Food Environment OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Support healthy food access and reduce environmental barriers to healthy eating.
N13 地元の食品環境 | O(最大:1 ポイント)
健康的な食品へのアクセスを支援し、健康的な食事に関する環境的な障壁を削減する。

 

Light | 光

L01 Light Exposure and Education PRECONDITION
Provide access to indoor light exposure and light education.
L01 光曝露と教育 | P
屋内のでの受光と光に関する教育へのアクセスを提供する。

L02 Visual Lighting Design PRECONDITION
Provide visual comfort and enhance acuity for all users through electric lighting.
L02 ビジュアル照明デザイン | P
すべてのユーザーに対し、電灯を通じて視覚的な快適さを提供し、視力を強化する。

L03 Circadian Lighting Design OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Support circadian health through interventions using electric lighting.
L03 サーカディアン照明デザイン | O(最大:3 ポイント)
電気照明を用いた介入を通じてサーカディアン的健康を支援する。

L04 Glare Control OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Minimize visual discomfort caused by glare from daylight and electric light.
L04 グレア制御 | O(最大:3 ポイント)
昼光および電気照明のグレアから引き起こされる視覚不快感を最小限に抑える。

L05 Enhanced Daylight Access OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Support circadian and psychological health through indoor daylight exposure and outdoor views.
L05 強化された昼光へのアクセス | O(最大:3 ポイント)
屋内での昼光曝露ならびに屋外の眺めを通じて、正常なサーカディアンリズム心理的健康を支援する。

L06 Visual Balance OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Create lighting environments that enhance visual comfort.
L06 視覚的バランス | O(最大:1 ポイント)
視覚的快適性を向上させる照明環境を生み出す。

L07 Electric Light Quality OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Enhance visual comfort and minimize flicker using electric lighting.
L07 電灯の品質 | O(最大:2 ポイント)
電灯を使用して視覚的な快適さを増進し、ちらつきを最小限にする。

L08 Occupant Control of Lighting Environments OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Provide individuals with access to lighting environments that can be customized to their requirements.
L08 照明環境の使用者によるコントロール | O(最大:2 ポイント)
要件に合わせてカスタマイズできる照明環境に個人がアクセスできるようにする。

 

Movement | 運動

V01 Active Buildings and Communities PRECONDITION
To promote movement, physical activity and active living through the design of built spaces.
V01 アクティブな建物とコミュニティ | P
建物スペースの設計により運動と活動的な生活を促進する。

V02 Visual and Physical Ergonomics PRECONDITION
Reduce physical strain and injury, improve ergonomic comfort and workplace safety and general well-being through ergonomic design and education.
V02 視覚および身体に関する人間工学 | P
人間工学に基づくデザインと教育によって、肉体的負担やけがを減らし、人間工学的な快適性と職場の安全性および一般的なウェルビーイングを向上させる。

V03 Movement Network and Circulation OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Promote daily physical activity and movement through the design of the circulation network.
V03 運動の通路網と循環 | O(最大:3 ポイント)
循環通路網の設計により日常の身体活動と運動を促進する。

V04 Active Commuter and Occupant Support OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Promote active commuting through site amenities that support cycling and walking to the workplace.
V04 アクティブ通勤者と使用者の支援 | O(最大:3 ポイント)
職場までのサイクリングやウォーキングを支援するサイト施設により、アクティブ通勤を促進する。

V05 Site Planning and Selection OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Promote active living and physical activity by selecting sites that offer diverse amenities and uses, are in close proximity to mass transit and offer pedestrian and cyclist infrastructure in the surrounding area.
V05 サイトの計画と選択 | O(最大:3 ポイント)
多様な施設と用途を提供し、公共交通機関に近接しており、周辺エリアで歩行者やサイクリスト用のインフラストラクチャーを提供するサイトを選択することによって、活動的な生活と運動を促進する。

V06 Physical Activity Opportunities OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Encourage regular physical activity and exercise through no cost physical activity opportunities and education.
V06 運動の機会 | O(最大:3 ポイント)
無料の運動の機会と教育により定期的な運動とエクササイズを奨励する。

V07 Active Furnishings OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Discourage prolonged sitting and sedentary behaviors by providing active workstations and furnishings to as many people in the building as possible.
V07 アクティブな家具什器 | O(最大:2 ポイント)
アクティブなワークステーションと家具什器を建物内の可能な限り多くの人に提供することで、長時間座りっぱなしということがないようにする。

V08 Physical Activity Spaces and Equipment OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Promote regular physical activity and exercise by providing physical activity spaces and equipment at no cost.
V08 運動スペースと器具 | O(最大:2 ポイント)
運動スペースと器具を無料で提供することにより、定期的な運動とエクササイズ促進する。

V09 Exterior Active Design OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Promote daily physical activity through pedestrian-friendly site amenities.
V09 外部空間の活動的なデザイン | O(最大:1 ポイント)
歩行者に優しいサイト施設により日常の運動を促進する。

V10 Enhanced Ergonomics OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Audit existing ergonomic conditions and provide access to ongoing consultation, education and resources to improve and maintain ergonomic comfort over time.
V10 拡張人間工学 | O(最大:1 ポイント)
既存の人間工学的な条件について監査し、長期間にわたって人間工学的な快適さを向上させて維持するために、進行中のコンサルティング、教育、およびリソースへのアクセスを提供する。

V11 Physical Activity Promotion OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Encourage physical activity and active lifestyles through diverse monetary and non-monetary incentive offerings.
V11 運動の促進 | O(最大:1 ポイント)
金銭または金銭以外の多様なインセンティブ提供物により、運動と活動的なライフスタイルを促進する。

V12 Self-Monitoring OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Promote awareness of health behaviors and health metrics by providing access to sensors and wearables.
V12 自己モニタリング | O(最大:1 ポイント)
センサーとウェアラブル機器へのアクセスを提供することにより、健康行動と健康測定対象の認識を促進する。

 

Thermal comfort | 温熱快適性

T01 Thermal Performance PRECONDITION
Ensure that the majority of building users find the thermal environment acceptable.
T01 熱性能 | P
建物使用者の大半にとって温熱環境が許容可能であることを確認する。

T02 Enhanced Thermal Performance OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Enhance thermal comfort and promote human productivity by ensuring that a substantial majority of building users (above 80%) perceive their environment as thermally acceptable.
T02 拡張伝熱能力 | O(最大:3 ポイント)
建物使用者の大多数(80% 以上)が環境を温熱的に許容可能と感じるよう保証することで、温熱快適性を向上させ、人の生産性を促進する。

T03 Thermal Zoning OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Enhance thermal comfort of people in building through provision of thermal zoning in each space.
T03 温熱のゾーニング | O(最大:2 ポイント)
各空間での温熱ゾーニングの提供を通じて、建物における人々の温熱快適性を向上させる。

T04 Individual Thermal Control OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Maximize and personalize thermal comfort among all individuals.
T04 個別温度制御 | O(最大:3 ポイント)
すべての個人間での温熱快適性を最大限に高め、個々の冷暖房ニーズに対応する。

T05 Radiant Thermal Comfort OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Maximize volume of the space, reduce dust transmission, improve ventilation control and increase thermal comfort by incorporating radiant heat and cooling systems into the building design.
T05 輻射による温熱快適性 | O(最大:2 ポイント)
輻射式暖房および冷房システムを建物設計に組み込むことにより、空間容積の最大化、ほこりの移動の減少、換気制御の向上、温熱快適性の向上を実現する。

T06 Thermal Comfort Monitoring OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Monitor and effectively address unacceptable thermal comfort conditions and inform building managers and users of the thermal comfort parameters of their indoor environment.
T06 温熱快適性の監視 | O(最大:1 ポイント)
許容できない温熱快適性条件を監視し、効果的な対策をとり、建物の管理者と使用者に室内環境の温熱快適性パラメーターを通知する。

T07 Humidity Control OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Limit the growth of pathogens, reduce off-gassing and maintain thermal comfort by providing the appropriate level of humidity.
T07 湿度制御 | O(最大:1 ポイント)
適切なレベルの湿度を提供することにより、病原体の増殖を抑え、放出気体を低減し、温熱快適性を維持する。

 

Sound | 音

S01 Sound Mapping PRECONDITION
Incorporate strategic planning and mitigation required to prevent general issues of acoustical disturbance from both externally and internally generated noise.
S01 音響マッピング | P
外部発生と内部発生の両方の騒音からの聴覚障害の一般的な問題を防止するために必要な戦略的計画と緩和策を導入する。

S02 Maximum Noise Levels OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Establish background noise level criteria for enclosed spaces in order to promote best-practice HVAC and façade design techniques and ultimately bolster acoustical comfort within.
S02 最大騒音レベル | O(最大:3 ポイント)
囲まれたスペースの暗雑音レベル基準を確立してベストプラクティスの HVAC とファサード設計テクニックを推進し、
最終的にその中での音響的快適性を高める。

S03 Sound Barriers OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Increase the level of speech privacy between horizontally adjacent enclosures and highlight design constraints that may hinder acoustical comfort.
S03 吸音壁 | O(最大:3 ポイント)
水平方向の隣接する建物外皮間のスピーチプライバシーのレベルを高め、音響的な快適性を妨げることがある設計上の制約を強調する。

S04 Sound Absorption OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Design spaces in accordance with comfortable reverberation times that support speech intelligibility and are conducive to focus.
S04 吸音係数 | O(最大:3 ポイント)
発話の明瞭性をサポートし、集中へとつなげる快適な残響時間に従ってスペースを設計する。

S05 Sound Masking OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Increase acoustical privacy in open workspaces and between enclosed spaces.
S05 サウンドマスキング | O(最大:2 ポイント)
オープンワークスペースの、および閉鎖型スペース間の音のプライバシーを向上させる。

 

Material | 材料

X01 Fundamental Material Precautions PRECONDITION
Reduce or eliminate human exposure to building materials known to be hazardous.
X01 基本的な製品の事前注意 | P
危険と知られている建材への人の曝露を抑制する、またはなくす。

X02 Hazardous Material Abatement PRECONDITION
Reduce or eliminate human exposure to hazardous material ingredient byproducts from renovation, repair or demolition work.
X02 有害材料の排除 | P
改修、修理、解体作業によって発生する有害材料成分副産物への人の曝露を抑える、または排除する。

X03 Outdoor Structures PRECONDITION
Mitigate environmental contamination and associated hazards resulting from treated outdoor structures and wood-plastic materials.
X03 屋外構造 | P
屋外の処理済み構造物や木材プラスチック素材を扱うことで生じる環境汚染や関連する危害を軽減する。

X04 Waste Management OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Mitigate environmental contamination and associated exposures to hazardous waste.
X04 廃棄物管理 | O(最大:1 ポイント)
環境汚染および関連する危険な廃棄物を軽減する。

X05 In-Place Management OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Reduce or eliminate exposure to hazardous building material ingredients through in-place management of legacy contaminants.
X05 インプレース管理 | O(最大:2 ポイント)
従来の汚染物質のインプレース管理を通じて、有害な建築材料への曝露を抑えるまたは排除する。

X06 Site Remediation OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Mitigate the hazards of contaminated sites and associated human exposure risks.
X06 現場のレメディエーション | O(最大:2 ポイント)
汚染現場の危険性とそれに関連する人の曝露リスクを軽減する。

X07 Pesticide Use OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Reduce the presence of pests in buildings primarily through Integrative Pest Management (IPM) and when necessary the use of low-hazard pesticides.
X07 殺虫剤の使用 | O(最大:1 ポイント)
主に総合ペストマネジメント(IPM)を通じて、また必要に応じて低危険度農薬を使用することで、建物内の有害生物の存在を低減する

X08 Hazardous Material Reduction OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Reduce or eliminate exposure to hazardous heavy metals and phthalates found in building materials.
X08 有害材料の低減 | O(最大:1 ポイント)
建築材料に含まれる危険な重金属やフタル酸エステルへの曝露を低減する、または排除する。

X09 Cleaning Products and Protocol OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Reduce exposure to pathogens, allergens and hazardous cleaning chemicals.
X09 清掃用品と清掃手順 | O(最大:2 ポイント)
病原体やアレルゲン、有害な洗浄用化学薬品への曝露を抑制する。

X10 Volatile Compound Reduction OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Minimize the impact of hazardous volatile and semi-volatile organic compounds (VOCs and SVOCs) on indoor air quality.
X10 揮発性化合物の削減 | O(最大:3 ポイント)
屋内空気質に対する有害な揮発性および半揮発性有機化合物(VOC および SVOC)の影響を最小限に抑える。

X11 Long-Term Emission Control OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Minimize the impact of slow-emitting volatile organic compounds (VOCs) on indoor air quality.
X11 長期排出規制 | O(最大:3 ポイント)
屋内空気質に対する長期排出の揮発性有機化合物(VOCs)の影響を最小限に抑制する。

X12 Short-Term Emission Control OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Minimize the impact of rapidly emitting volatile organic compounds (VOCs) on indoor air quality.
X12 短期排出規制 | O(最大:3 ポイント)
屋内空気質に対する短期排出の揮発性有機化合物(VOCs)の影響を最小限に抑制する。

X13 Enhanced Material Precaution OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Minimize the impact of hazardous building material ingredients on indoor air quality, protect the environment and health of workers and help support the demand for safer chemical alternatives.
X13 強化された材料の事前注意 | O(最大:2 ポイント)
屋内空気質に対する有害な建築材料成分の影響を最小限に抑制し、労働者の環境と健康を守り、より安全な代替化学物質の要求を支援する。

X14 Material Transparency OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Promote material transparency across building material and product supply chain.
X14 材料の透明性 | O(最大:2 ポイント)
建築材料や製品サプライチェーン全体で材料の透明性を促進する。

 

Mind | 心

M01 Mental Health Promotion PRECONDITION
Promote mental health and well-being through a commitment to mental health education, programming and initiatives.
M01 精神的健康の促進 | P
精神的健康に関する教育、プログラム、イニシアチブへの取り組みを通じて、精神的健康とウェルビーイングを促進する。

M02 Access to Nature PRECONDITION
Support occupant well-being by incorporating the natural environment through interior and exterior design.
M02 自然へのアクセス | P
内装および外装デザインに自然環境を組み込むことで居住者のウェルビーイングを支援する。

M03 Mental Health Support OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Increase availability of and access to mental health support services and care.
M03 精神的健康の支援 | O(最大:3 ポイント)
精神的健康の支援サービスとケアの利用可能性とアクセスを改善する。

M04 Mental Health Education OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Promote mental health awareness and education through the provision of mental health-focused trainings or education offerings.
M04 精神的健康に関する教育 | O(最大:2 ポイント)
精神的健康中心のトレーニングあるいは教育を提供することを通じて、精神的健康の意識向上と教育を促進する。

M05 Stress Support OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Identify and manage areas of workplace stress and provide programs that support stress management .
M05 ストレス支援 | O(最大:2 ポイント)
職場でのストレスの領域を特定および管理し、ストレス管理をサポートするプログラムを提供する。

M06 Restorative Opportunities OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Support employee well-being by providing opportunities for recovery and restoration through micro- and macro-breaks from the workplace.
M06 回復の機会 | O(最大:1 ポイント)
職場からの短時間や長時間の休憩を利用し、回復・復帰の機会を提供することによって従業員のウェルビーイングを支援する。

M07 Restorative Spaces OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Support access to spaces that promote restoration and relief from mental fatigue or stress.
M07 回復空間 | O(最大:1 ポイント)
精神的疲労やストレスからの回復と軽減を促進する空間の利用を支援する。

M08 Restorative Programming OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Support access to programs that promote restoration and relief from mental fatigue or stress.
M08 回復プログラム | O(最大:1 ポイント)
精神的疲労やストレスからの回復と軽減を促進するプログラムの利用を支援する。

M09 Enhanced Access to Nature OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Support access to nature beyond M02: Access to Nature by further incorporating nature through interior and exterior design, nature views and access to nearby nature.
M09 自然へのアクセス拡充 | P (最大:1 ポイント)
屋内および屋外設計、自然の景色、近くの自然へのアクセスを利用して、さらに自然を組み込むことにより、「M02 自然へのアクセス」を超える自然へのアクセスを支援する。

M10 Focus Support OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Reduce distractions and enable focused work by integrating a stimuli management program within the building.
M10 集中力サポート | O(最大:1 ポイント)
建物内に刺激管理プログラムを組み込むことによって、気を散らすものを減らし、集中して仕事ができるようにする。

M11 Sleep Support OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Support healthy, restorative and consistent sleep habits among occupants.
M11 睡眠サポート | O(最大:2 ポイント)
回復に役立つ従業員の健康的な一定の睡眠習慣を支援する。

M12 Business Travel OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Minimize disruptions to employee sleep schedules, stress levels, healthy habits and personal relationships through supportive travel policies.
M12 出張 | O(最大:1 ポイント)
支援的な出張規定を通じて、従業員の睡眠時間、ストレスレベル、健康習慣、人間関係の乱れを最小限に抑える。

M13 Tobacco Prevention and Cessation OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Reduce the use of tobacco through interventions that prevent tobacco use and support tobacco cessation among current tobacco users.
M13 喫煙の予防と禁煙 | O(最大:3 ポイント)
喫煙を予防し、現在の喫煙者の禁煙を支援する介入を通じて喫煙を抑制する。

M14 Substance Use Education and Services OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Increase availability and access to addiction support services, resources and care and prevent the development of substance abuse and addiction among occupants.
M14 薬物使用教育とサービス | O(最大:3 ポイント)
依存症支援サービス、リソース、ケアの提供および利用を強化して、従業員の薬物乱用や常用を予防する。

M15 Opioid Emergency Response Plan OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Have a plan in place and resources available in the case of an acute opioid emergency.
M15 オピオイド緊急対応対策 | O(最大:3 ポイント)
オピオイドの緊急時の計画を策定して、リソースを利用できるようにする。

 

Community | コミュニティ

C01 Health and Wellness Awareness PRECONDITION
Promote a deeper understanding of factors that impact human health and well-being.
C01 健康とウェルネス意識 | P
人の健康やウェルビーイングに影響を与える要因について理解を深める。

C02 Integrative Design PRECONDITION
Facilitate a collaborative development process and ensure adherence to collective wellness goals.
C02 インテグレイティブデザイン | P
協調的な開発プロセスを推進し、総合的なウェルネス目標の遵守を実現する。

C03 Occupant Survey PRECONDITION
Establish minimum standards for the evaluation of experience and self-reported health and well-being of building occupants.
C03 居住者調査 | P
建物の居住者の体験および自己申告の健康とウェルビーイングの評価に関する最低基準を確立する。

C04 Enhanced Occupant Survey OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Evaluate comfort, satisfaction, behavior change, self-reported health and other robust factors related to the well-being of occupants in buildings.
C04 詳細な居住者調査 | O(最大:3 ポイント)
建物内の居住者の快適性、満足度、行動の変化、自己申告による健康状態、およびその他のウェルビーイング関連の確固たる要因を評価する。

C05 Health Services and Benefits OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Support the overall health and well-being of individuals and their families by adopting comprehensive health policies.
C05 保健サービスと健康のための給付 | O(最大:3 ポイント)
包括的な健康ポリシーを採用することにより、個人とその家族の全体的な健康とウェルビーイングをサポートする。

C06 Health Promotion OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Cultivate a culture that prioritizes the health and well-being of all individuals.
C06 健康促進 | O(最大:3 ポイント)
すべての人の健康とウェルビーイングを最優先する文化を育成する。

C07 Community Immunity OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Protect the overall health and well-being of the building community through seasonal influenza prevention and other immunization efforts.
C07 コミュニティの免疫 | O(最大:2 ポイント)
季節性インフルエンザの予防やその他の予防接種の取り組みを通じて、建物コミュニティの全体的な健康とウェルビーイングを守る。

C08 New Parent Support OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Ensure new parents can properly care for themselves and their children.
C08 新しく親になる人たちのサポート | O(最大:3 ポイント)
新しく親になる人たちが、自分と自分の子供を適切にケアできるようにする。

C09 New Mother Support OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Provide spaces and policies that encourage and support breastfeeding.
C09 新しく母親になる人たちのサポート | O(最大:3 ポイント)
母乳育児を奨励し支援するためのスペースとポリシーを提供する。

C10 Family Support OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Support working parents and caregivers and ensure they are able to properly care for members of their family.
C10 家族サポート | O(最大:2 ポイント)
働いている親や介護者をサポートし、彼らが自分の家族を適切に世話できるようにする。

C11 Civic Engagement OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Encourage the creation of opportunities for individuals to become actively involved in and connected to the surrounding community through engagement and volunteerism.
C11 市民参加 | O(最大:1 ポイント)
関与やボランティア活動を通じて、個人が周囲のコミュニティに積極的に関与し、関わりを持つ機会の創出を促進する。

C12 Organizational Transparency OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Promote transparency in organizations through adherence to and disclosure of equitable and inclusive social and business practices.
C12 組織の透明性 | O(最大:2 ポイント)
公平かつ包括的な社会的およびビジネス上のプラクティスの順守を通して、組織の透明性を促進する。

C13 Accessibility and Universal Design OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Provide buildings that are accessible, comfortable and usable by people of all backgrounds and abilities.
C13 アクセシビリティユニバーサルデザイン | O(最大:3 ポイント)
背景および能力を問わずすべての人がアクセスおよび使用できる快適な建物を提供する。

C14 Bathroom Accommodations OPTIMIZATION (Maximum: 2 point)
Provide bathrooms that support the needs of all individuals.
C14 洗面所の特別措置 | O(最大:2 ポイント)
すべての人のニーズをサポートする洗面所を提供する。

C15 Emergency Preparedness OPTIMIZATION (Maximum: 3 point)
Prepare individuals in case of emergency.
C15 緊急時のための準備 | O(最大:3 ポイント)
緊急時に備えて準備させる。

C16 Community Access and Engagement OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Provide public spaces, amenities and programming for community members to gather, socialize and collaborate.
C16 コミュニティへのアクセスと関わり | O(最大:1 ポイント)
地域住民が集まり、交流を持ち、協力するための公共スペース、アメニティ、プログラミングを提供する。

 

Innovation | イノベーション

I01 Innovate WELL OPTIMIZATION (Maximum: 10 point)
Promote the continuous evolution of WELL by encouraging projects to go above and beyond existing WELL feature requirements or to propose a new intervention that addresses health and well-being in a novel way.
I01 WELL をイノベーションする | O(最大:10 ポイント)
プロジェクトが既存の WELL 評価項目の要件を上回るか、またはプロジェクトが健康やウェルビーイングに斬新な方法で対処する新しい介入を提案できるようにすることで、WELL の継続的な進化を促進する。

I02 WELL Accredited Professional (WELL AP) OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Recognize projects that engage a WELL AP to support the WELL certification process.
I02 WELL 認定プロフェッショナル(WELL AP) |O(最大:1 ポイント)
WELL 認証プロセスをサポートするために WELL AP を関与させるプロジェクトを認知する。

I03 Educate WELL OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Promote on-going education about WELL by encouraging projects to offer building tours and educational components highlighting WELL features pursued for certification.
I03 WELL 教育 | O(最大:1 ポイント)
認定を目指す WELL 評価項目を強調する建物ツアーや教育用コンポーネントを提供するプロジェクトを奨励することにより、WELL についての継続的な教育を推進する。

I04 Gateways to Wellness OPTIMIZATION (Maximum: 1 point)
Recognize projects that have taken meaningful steps toward deeper commitments to health and wellness.
I04 ウェルネスへのゲートウェイ | O(最大:1 ポイント)
健康とウェルネスへのより深いコミットメントに向けて有意義なステップをとったプロジェクトを認知する。

I05 Green Building Rating Systems OPTIMIZATION (Maximum: 5 point)
Recognize projects that have achieved certification under leading green building rating systems.
I05 グリーンビルディング評価システム | O(最大:5 ポイント)
主要なグリーンビルディング評価システムで認証を取得したプロジェクトを認知する。

 

■ その他の興味深い認証制度

「ワークプレイスが社員や組織のパフォーマンスをどれくらい支えているか」を、0から100までのポイントで評価する国際的な指標「Leesman Index数値(LMI)

オランダのヴェルデホーエン社が開発した、社員の生産性や満足度を最大化する働き方の国際標準「ABW(Activity Based Working)

 

 

ここにまとめた内容はまだまだ「さわり」でしかありません。

でも、ここをスタートポイントとして、自分なりの「空間の質(Quality of Space)」をより深く追ってみようと思います。

Happy Collaboration!

 

「問い」の大切さ(大学生CSVビジネスアイデアコンテスト)

オリジナルはこちら

 

昨日、立教大学で開催された「第3回大学生CSVビジネスアイデアコンテスト」に審査員として参加させてもらいました。

たくさんのポジティブな思いとちょびっとなもやもや感を味わったので、フレッシュなうちにアウトプットしておきます。

 

■ 審査員の熱量と応募者の熱量

去年も審査員をやったのですが、そのときに感じたのが「ああ、おれは応募者の熱量やこのために費やしてきたものに対して、きちんとリスペクトを示せていないんじゃないか?」ということでした。

そんな訳で今回は、7つの審査基準を、自分なりに事前に「問い」の形にしておき、それに答えてくれるプレゼンだったかをみていくことにしました。

  1. ビジョン・デザイン・ドリブン – なぜあなたはそのアイデアを実現したいのですか?
  2. バックキャスティング – この社会からあなたは何を無くしたいのですか?
  3. 社会課題分析と未来洞察 – 仮説検証しましたか? プロトタイプしましたか?
  4. 企業理解 – なぜそれをその企業がやるべきなのですか?
  5. ビジネス理解/ビジネスインパクト – それは持続性が高いですか? 発展性が高いですか?
  6. ソーシャルインパクト/持続可能性 – それは社会に何を増やしますか?
  7. アイデアのストーリー性と一貫性 – それが実現するとどんな景色が広がりますか?

 

 

■ 形容詞としての「大学生」「CSV」「ビジネス」「アイデア」「コンテスト」

「大学生CSVビジネスアイデアコンテスト」って、たくさんの名詞が形容詞として連なってますよね(こういうのってなんて呼ぶの?)。で、主催者側の人たちやそれぞれの審査員たちは、それらの形容詞に対して意識的だったり無意識だったりにバイアスや期待感をもってきています(私もそうです)。

おそらく、参加者はそれを知っておいた方が良いし、審査員も主催者も自分たちが何に期待や重きをおいているのかを理解しておいた方がいい気がします。というわけで…

 

■ 「大学生」に対する期待やバイアス

審査員は大学生に「若者ならではの型にはまらないもの」を求めています。「大人には気づけない新しいトレンドや新鮮な視点」から生まれる「ぶっ飛んだやつ」求めています。…とはいえ、同時に「大人が気にするロジカルさや数字」も求めるんだけどね。勝手なこと言うよね。

まあこれは、審査員が常にそれを求められているので、思考のくせになっちゃってると思えばいいので、参加される大学生はチラッとでもいいから「そこも考えてはいるよ」ってところを漂わせておきましょう。

 

■ 「CSV」の捉え方も人それぞれ

CSVは「(社会と)共有できる価値の創造」となるわけですが、「社会とって、誰とどの範囲で?」だったり、「共有って、共感でいいの参加まで求めるの?」だったり、「価値って、それを測るものさしはなに?」だったり、いろいろバラつく点はあります。

なので、参加者はこのあたりを明確にしておいた方がいいです。それをプレゼンの中に差し込むかどうかは全体のバランスによりますが、それが決まっているかどうかって言葉の端々に案外滲み出るものなので。

審査員も、結構この辺りを意識して自社や他社のCSV事例を捉え直してみると新たな発見があるかも。

 

■ 「ビジネス」アイデアに何を求める?

イデアとして提示されたものに、完成度を求めるか可能性の大きさを求めるか。これはコンテストにより、そして審査員により異なるものだと思います。ちなみに、私は圧倒的に可能性をもとめるひとです。完成度を求めるべき先は「アイデア」ではなく「計画(プランニング)」だと思うから。

とは言え、ある程度のフィージビリティ(実現可能性)チェックはしてあることは出しておきましょう。
ベースとなるアイデアから別方面に広げていけること、あるいはピボットするプランも検討してあることなんかを出しておくと、評価は高くなるんじゃないでしょうか。

 

■ 「コンテスト」はTicket to rideなのか?

ここまで書いてきたことは、ほとんどが参加者に対する「高い評価を得るためのアドバイス」です。

読み直してみると「わざわざ私が書かなくても、誰かがもっと上手にまとめていそう…」という気もします。まあ、同じことでも、私が書くことの意味もなくはないでしょう、きっと。

 

で、ここでちゃぶ台返しをしますが、高い評価を得られるかどうかなんて、本当はどうでもいいんです。

だって大学生の皆さんは大学生であって、ビジネスパーソンの予備軍じゃないんですから。今ビジネスをしているんじゃなくて、これからのビジネスをしていくんですから、今の評価基準におもねる必要はないんです。

それよりも、自分、あるいは仲間の問題意識から生まれたアイデアを、どうすれば1番強く伝えられるか、その方法はなにかを考えればいいと思います。それがうまくできたかどうかの評価は、自分たちですればいいと思います。他人の意見や評価はあくまで参考でしかありません。

最高なのを出したのに、賞が取れなかったのなら、そんなの審査員がボンクラだと思えばいい。「ああ、この人たちには分からないんだな」って。あるいは、今日は組み合わせがよくなかったんだなって思えばいいんです。

 

とまれ、コンテストを「自分が入社したい会社にジョインするため」だったり「やりたいことをやるためのスポンサーを見つけるため」の道具として使うのであれば、賞を取ることがそこにつながる近道なのかもしれません。それはそれでまあご自由に。

 

■ 「問い」の大切さ

審査員の皆さまへ。自分たちがコンテストに何を期待しているのか、ちゃんとそれを参加者に伝えないと! ですよね。

「ぶっ飛んだやつ」が欲しいなら、ぶっ飛んだ問いを投げかけなくちゃ。当たり障りのない問いには当たり障りのない答えが返ってきます。ふんわりした問いにはふんわりした答えが返ってきます。

これは、自分自身への言葉でもあるんだけど…。自分の中のどこかに「都合よく便利にやらせてもらおう」って感覚を持っていたら「価値の共創」なんてできないと思う。気をつけなくっちゃ。

 

■ 個人的なメッセージ

しゃけ。の皆さま、私の中の最優秀賞です! 手を動かしてプロトタイピングするのチョー大事だよね!

湯川ゼミの皆さま、サーマルリサイクル問題はいい着眼点ですね。ECサイトで売れるっていうのも展開力を感じました。

松本ゼミ3班の皆さま、デプスインタビューやったのはすごくいいと思います。高校生の時からいろんな人が「まざる」のって本当に大事だと私も思っています。

こみおの皆さま、自分の「好き」を状況にはめながら追い求めるのってすごく大切なことだと思います。忘れないでね。

市原チームの皆さま、サステナブルを実現する手段を広く考えるって大切ですよね、共感します。日本でも昔はリターナブル瓶がメジャーだったのになぁ。

大崎チームの皆さま、キャッシュレスがもたらすネガティブ・インパクトとして「コンビニ募金の消失」を持ってきたのは素晴らしいです。気づきをいただきました。

アンジュ・アンジュの皆さま、自分の体験をベースにしていたのがすばらしいなって思いました。「変化対応力」がキーワードなのにも共感しました。

龍谷(2)の皆さま、「フューチャーデザイン」を推進している者として、未来からの逆算を思考のベースにされていたのが嬉しかったです。

倉田セミチームKの皆さま、お金の定義の深掘りからスタートして現実とのギャップ、対策を立てる際のペルソナの使用という流れは納得感がありました。

松本ゼミ6班の皆さま、とても丁寧に調査やデータ集めをされたんだろうなって思いました。おめでとうございます!

 

そして、何人かに懇親会で紹介させていただいた「プラスチックゴミと貧困問題の同時解決をブロックチェーンでスケールさせる事例」と「海運業界のスマート化」の話は、こちらのページで紹介されています。

 

Happy Collaboration! 

 

 

キャリア棚卸し(職業人としてパチの4半世紀)

オリジナルはこちら


「パチさんって組織・人材開発系とか、ナレッジマネジメントや知識創造系とかに意外と詳しくないですか?」

ここ数カ月の間に知り合った方と話していると、ときどき言われる言葉です。そして最近、なぜかそう言われる機会が増えている気がします。

 

私は去年まで「オンライン・コラボレーションツールの活用推進を通じた、組織開発と知識創造」がIBM社内での仕事の中心だったので、そういう人として紹介されたり、そういう観点から話を振られたりすることが多かったと思います。なので、「このパチという人物はそういう仕事をしている人物なんだな」と思われやすかったんだと思われやすかったんでしょう。

ところが今年になって、IBMでの仕事がWatson IoT事業のオルタナティブマーケティング担当としてウェブコンテンツの取材・編集・執筆が中心となったので、あまり知識創造とか組織開発という観点からは話す機会がないんですよね。

なので、話がそっち方面に行き、私が自説を語り出すと「お? この人はなぜこんなに詳しいんだ?」となるのでしょう。

 

IBMでの仕事の中心は変わりましたが、私個人の「多様性をベースとした知識創造」「個の集合体としての組織づくり」「多様性を発揮しやすい場づくり」– この辺りの話しや実践が大好きなのは変わりません。

これまで通りのパッションと目的意識を持って活動しているつもりだし、これからも続けるつもりです。

 

そんな風に宣言できるのも、いろいろな機会をいただいたりディスカッションの場に呼んでいただけるからです。とくにここ1-2カ月は多くの方にお声掛けいただいていて、今後もそういう機会を増やしたいと思っているので本当に嬉しいです! ありがとうございます!

ただ、そうした場で私の実践してきた経験をお伝えしていると、「もっと早く聞いておきたかった」と言われることも少なくありません。

今回は、ざっくりと「多様性を発揮しやすい場づくりとそういう場をベースとした知識創造」に関連する私のキャリアを簡単にまとめておき、今後の活動のリファレンスにできるようにしておこうと思います。

 


〜25歳: 売れないバンドの「喋るベーシスト」として、ステージ度胸とコミュニケーション力を磨く。

〜28歳: コールセンターのインバウンド担当として、電話とメールによるリモートコミュニケーション力を磨く。

〜31歳: 2年間の海外居住(ワーキングホリデー)により英語力を取得。異文化理解力と状況突破力を磨く。

〜34歳: 毎週10万人にメール配信するメルマガライターとなり、ライティング力と編集力を磨く。

〜37歳: B2Bウェブサイトのプランナー/ウェブマスターとして、企画力とオンラインコミュニケーション力を磨く。

〜40歳: 社内SNSのコミュニティーマネージャーとして、コミュニティー・デザイン力と運営力を磨く。

〜43歳: コミュニケーションツールを活用した知識創造コンサルタントとして、コンサル力を磨く。

〜46歳: コミュニケーションツールなどを活用したワークショップを実施。ファシリテーターシップとワークショップ・デザイン力を磨く。

〜49歳(現在): ワークショップ通訳や本の翻訳、ウェブライターとしての取材を通じて、ストーリーテリング力を磨く。


 

3年毎に切って書いてみました。こうして時間軸に沿って並べていくと、大きな「ジャンプ」はさほどなく、それまでの経験に新たな要素を注ぎ足したり継ぎ足したりしながら、少しずつシフトしてきたんだな、ということがが分かります。

スキルベースとそれにより得た仕事という軸で書き直してみます。

 


度胸とコミュニケーション力だけは、スタート地点から持っていました。

+ 心情を読み取るスキルと提案力 (相手の要望や感情を声の調子から感じ取り、解決策を提案するスキル) → アルバイトながらコールセンターのSV(スーパーバイザー)に。

+ 英語力と異文化理解力 (異なる概念や常識を持つ人たちの中で、相手と自己の両方を尊重するスキル) → 中学生レベルの英語力から英日翻訳の下訳アルバイトに

+ ライティング力と編集力 → 特許翻訳や映像翻訳の勉強をしつつ、ダイレクトメールの編集のアルバイトを。編集とライティングの経験を積んでいたところ、読者数5万人を超えるB2Bメルマガの専従ライターに抜擢される。

+ 企画力 → メルマガへのフィードバック対応を通じ、読者の要望や心情をオンライン上で一番つかみ取れるメンバーとなり、読み物やキャンペーンなどのウェブコンテンツの企画に携わるようになる。ここで「SNSが本格化する前」の時代のウェブマーケターとしての基礎を身につけた。

+ コミュニティー・デザイン力 → 社外向けのウェブ関連の経験を買われて社内SNSの推進役に。いわゆる「コミュニティー・マネージャー」として、コミュニティーの活性化やN対Nのコミュニケーション方法のDo’s & Don’tなどをデザインするように。

+ コンサル力 → コミュニティー・マネージャーとしての経験から、ステークホルダー対応/管理力と、多様な人のつながりが生むダイナミズムを活かした知識創造や組織開発に興味を持ち、人材の多様性(個の特殊性)を活かした課題解決法の提案や実行支援をするように。

+ ファシリテーターシップとワークショップ・デザイン力 → 組織開発に欠かせないワークショップの実践を通じて経験を重ね、知識創造や組織開発の土台となる「個々人の価値観の発露や心理的安全性を高めていく」ことを重視する自身のファシリテーションスタイルを確立する。

+ ストーリーテリング → ワークショップ実践者、コミュニティー運営者、通訳・翻訳者などの経験を統合することで、ストーリーテラーに。


 

「ずいぶん盛ったね!」って言われちゃうかな? でも、誇張した意識はなく、できるだけ第三者的な視点を意識しながら自分の活動を振り返ってみました。

こんな私ですが、なにか一緒にコラボレーションできそうな機会があったら、ぜひお声かけください。

最後に、キャリアとして短くまとめる上では入れ込めなかったキーワードをいくつか書いておきます。

#幸福中心設計  #ソーシャルグッド  #FutureDesigner  #happyデンマーク

 

Happy Collaboration!

 

Amazonにて発売中です『フューチャーデザイナー・ブック - 未来を創る方法論と実践方法 -』

オリジナルはこちら


少々前なのですが、コペンハーゲンの戦略デザインファームBespoke社の本『Book of Futures』の日本語版フューチャーデザイナー・ブック – 未来を創る方法論と実践方法 –』が、Amazonで発売開始されました。

今回、私は翻訳をさせていただきました。

『フューチャーデザイナー・ブック』の日本語版と英語版の写真(黒地に白文字が日本語版です。表紙が目次になっています。)

 

フューチャーデザイナー・ブックは、Bespoke社のデザイン・フレームワークの基礎を解説した本で、以前は彼らのワークショップに参加した方に英語版の書籍をプレゼントしていました。

これまで「英語かぁ…。日本語版があったらなぁ」と何人かが小声で言うのを耳にしていましたが、今後は日本でのワークショップ開催時にはこちらの日本語版をプレゼントさせていただきますね。

 

今回はオンデマンド出版という「注文が入るたびに印刷してAmazonが発送する」というスタイルを取ることにしました。これなら、印刷しすぎて紙や倉庫の無駄を発生させてしまうこともありませんし、発送作業に手間を取られることもありませんので。

一方この仕組みにしたことで、料金は少し高めになってしまいました(なお、私自身とBespokeおよびエンゲージメント・ファーストの収益は実質ゼロ円です)。

ただ、私は出版社から「著者割引」で購入できるので、私と直接顔を合わせる機会がある方には500円引きの¥1,700でお渡しすることが可能です。ご希望の方はご連絡ください。

 

パラパラと立ち読みしたいって方は、以前のブログ記事をどうぞ。いくつかリンク貼っておきます。

 

この本がBespoke流のフューチャーデザインズに興味を持ってもらえるきっかけになれば嬉しいし、多くのフューチャーデザイナーが生まれることに少しでも役に立てたら最高の喜びです!

今回の日本語版の出版にあたり、チャンスをくれたエンゲージメント・ファーストの原さんと、細かな部分の確認や修正で多大なサポートをしてくれた我有さんに、最大限の感謝をお伝えします。

忘れてかけていた子どもの頃の「本を出してみたい」って夢が叶いました。嬉しいです。本当にありがとう!

 

あ、それから「Kindle版が出たら購入したい」という方がいたら教えてください。ある程度の人数がいるようであれば、Kindle出版も検討しようと思っています(こちらは価格をグッと押さえて半額くらいにできるかな?)。

最後に、今回の出版に寄せて原さんと我有さんと3人で書いた序文をこちらにも掲載します。

 

エンゲージメント・ファーストより日本語版の出版によせて

 

ビスポーク社との出会いは2017年の秋でした。

弊社親会社のメンバーズは、世界幸福度ランキング1位常連国のデンマークの生産性、働き方、従業員の幸せ、学び方、イノベーションなどをベンチマークし、その考え方や手法を経営の根幹に取り入れようと、経営陣や社員が頻繁にデンマークを訪問し、研究を進めていました。

その際、デンマークに造詣の深い株式会社レアの大本氏に、ビスポーク共同創業者のルネとニコラスの紹介を受けたことがきっかけでした(この3人はデンマークのビジネス・デザイン・スクール「カオスパイロット」の同級生です)。

 

最初のデンマーク訪問で強く感じたのは「心地よさ」「幸福感」でした。家具やグラフィックだけでなく、すべてがデザインされていました。そう、人間や地球が幸せになるような設計が至る所でなされていたのです。

デンマークのデザインスクール・コリングで校長や教授陣と対話した際には、デザインの根底に「People」「Planet」「Play」「Profit」という4Pを掲げていくことを教わり、腑に落ちた気がしました。

その後デンマークを再訪して分かったのは、デンマーク人のDIY精神です。自分のため仲間のため、そして地球のために必要なものならば、自らが動き仲間を集め、一歩でもそこに近づいていこうという意思に満ちた行動力の強さでした。

 

WWFが警鐘を鳴らしている「資源的に地球が2つ必要になる」2030 年が目前に迫ってきています。

目先の利益にこだわり過ぎて行き過ぎてしまった現在の消費社会に変化をもたらすマーケティング革新を起こし、持続可能な社会を創造することをミッションとしている私たちエンゲージメント・ファーストも、 意思に満ちた行動力を強めなければなりません。

 

ピーター・ドラッカーは「未来を予測する最良の方法は、未来を創造することだ」と言いました。本書「フューチャーデザイナー・ブック」は まさにその実践手法を解説した一冊です。

その未来は「未来志向」「社会課題解決志向」「デザイン思考」「共創」「好奇心」を持ってデザインされるもので、希望にあふれる社会へ、会社へ、生活へと向かうものです。

未来をデザインする仲間「フューチャーデザイナーズ」が日本に一人でも多くなるよう、私たちはこの日本語版「フューチャーデザイナー・ブック」をお届けすることとしました。また、年に数回、ビスポークのファシリテーションによるワークショップも提供していきます。

「いつか誰かがこんな社会を、会社を、生活を変えてくれるに違いない」 — こんな風にただ待つのが嫌だったら、一緒にフューチャーデザイナーになりましょう。

 

Happy Collaboration!