Pachi's Blog Annex ~自薦&自選よりぬき~

『Pachi -the Collaboration Energizer-』の中から自分でも気に入っているエントリーを厳選してお届けします♪

EGMサミット2010 Summer - 竹倉さんのエントリーに触発されて

オリジナルはこちら(2010/09/06)

 

先週参加させていただいた「EGMサミット2010 Summer」の最後のセッションで、モデレーターをされていたNTTデータ社内SNSの顔: 竹倉憲也さんが、壇上では伝えられなかった想いを人気ブログ『ロサンゼルスMBA生活とその後』のこちらのエントリー『EGMサミット2010 Summerにてパネル登壇』に書かれています。

 

 
今回の竹倉さんのエントリー、すごく分かりやすくまとめられていて理解が深まりました。
特に、「3.会社経営におけるEGMの位置づけは?」のあたりは深く深く頷かずにはおれませんでした(あ、それから竹倉さんとは懇親会でいろいろ会話させていただいたのですが、とてもスマートで楽しそうな姿が印象的でした)。
 
ただ、ROIに関しては「不要と終わらせてしまうのは危険なんじゃないか?」「そこで終わらせてしまっていては、この後もこれまでと変わらず広がらないのでは?」と思っています。
 
 
~ここから、竹倉さんのエントリーから引用
SNSでは貨幣価値に換算しづらい価値側面が大きいことから、数値換算によるROIで語ることに抵抗を感じるパネラーが多かったです。とは言え、会社の経営資源を使う以上は経営層を説得する必要があるため、彼らが慣れ親しんでいるROIという数字で示すことも1つの方便として必要に応じてやればよいのでは、という意見も。僕は、むしろ後述するようにEGMは「目に見えない価値」の方がずっと重要であり、経営のあり方と密接に関係すべきものだと思っているので、とりあえずSNSへの当座の投資をオーソライズしてもらうために無理やり金額換算したROIを示すことはEGMの持つ潜在的な価値を矮小化してしまうリスクが高く、正しいモチベーション設計にならないと思っています。
ここまで、竹倉さんのエントリーから引用~
 
SNSへの当座の投資をオーソライズしてもらうために無理やり金額換算したROIを示す」ことは確かに正しいアプローチではないですね。
そういう意味で「企業に永続的な繁栄もたらす」ための取り組みであることをきちんと伝え、「人的パスの広がり」や「経営陣と社員との心理的な距離の縮小」という定性的な効果が、どのように定量的な効果に繋がっていくかを(私たちは)考え続けていく必要があるんじゃないかと思っています。
 
 
~ここから、竹倉さんのエントリーから引用
また、EGM導入にあたってそもそも経営を巻き込むことの意義やメリデメについても議論しました。僕は、会社の構成員たる社員はサラリーマンである以上はピラミッドのヒエラルキーからは逃れづらい立場にあると思っており、SNSというツールをどこまで有効活用できるかは、その組織のトップがどこまでオーソライズして、かつコミットして自らも活用できているかに大きく依存するもの(上が認めない、使っていないと、現場も使いづらいのが現実)と考えています。
ここまで、竹倉さんのエントリーから引用~
 
これは竹倉さんの言ってることとは直接関係無いのですが、個人的にEGMという言葉にちょっと違和感、というか「落ち着かない感じ」を持ってます。
 
CGMのプラットフォームに企業が参加しているように、EGMにも経営層が参加してフラットなコミュニケーションが取られているのがヘルシーな状態だと私は思っています。
でも、なんとなく一部には「経営層がSNSにいない方が良い」という意見もあるようです(「本音で会話できないよ」みたいな)。
"Employee"という言葉が前面に出てきているせいでそうなっちゃうのかなぁ? なんて気もしなくもないので、やっぱり言葉としては「社内SNS」とか「企業内ソーシャル」の方が個人的にはピンときますね。
 
竹倉さん以外の登壇者の方も言ってましたが、こうしたEGMの価値とかROIとかが「eメールの価値と同じで、なきゃ話にならないんだから語る必要はない」という世の中に早くなるよう、担当者は頑張らなきゃいけませんね。頑張ります!
 
 

Happy Collaboration!