全体で6章から構成されているのですが、中でも第2章「組織をオープンにする」は、コラボーションとコネクションにフォーカスしており私自身の興味とばっちりあうものでした。
そんなわけで、今回は多くの人に知ってもらいたいとレポートからの引用を中心にお送りします。
創造性と効率性を両立させる
企業におけるイノベーションの創出は、米国ではベンチャー企業に負うところ
が大きい。他方、日本では、上場している大企業に負うところが大きかった。
特に日本において、管理統制の強化が企業におけるイノベーションに悪影響を
与えた可能性は高い。
図5は今後の組織改革の方向性に関する質問への回答結果である。管理の強化
は行き過ぎており、これからは権限委譲を進めて組織の壁を取り払い、より開
放的な組織を目指すと答えたCEOが、グローバル全体では44%、そして日本で
は50%に及んだ。
社内外でのコラボレーションを促進する
「組織のどこを変革するか」という質問に対するグローバルのCEOの回答の上位
には「他社との提携・協業体制」と「社内でのコラボレーションの仕組み」が挙がっ
ている。社内外とのコラボレーションによって開放的な組織を実現したいとい
う意図が見て取れる。
日本のCEOの回答結果の特徴は、「経営幹部の構成、スキル、責任」をトップに
挙げていることである。この背景には、経営幹部をより多様な人々で構成したい、
いわゆるダイバーシティーを実現したいという思いがある。若返り、女性の登用、
外国人の登用。言葉にすれば簡単なように思えるが、実際には人材マネージメ
ントの変革、もっと言えば企業文化の変革が必要になるようなテーマである。
これこそ、人事部門に任せることなく、CEO自らが深く関与し、その決定が会社として実施されているかどうか常に確認していくべきことである。
社員にとって魅力的な組織とは
社員を組織に惹き付けるために必要な組織の特性としてグローバルのCEOの回
答の上位に挙がったものは、「共有される倫理観・価値観」、「コラボレーション
を推奨する職場環境」、「組織のミッション(存在意義)」である。CEOは、自社が
求めるような優れた人材にとっては、ミッションが明確であり、価値観に共感
できること。そして、多様な人材とコラボレーションする中で自分を高めてい
けることが重要であると考えている。
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今回のエントリーの元になった『
IBM CEO Study 2012 Japan Report』および『
IBM CEO Study 2012(日本語版)』は、
こちらのページからそれ
ぞれダウ
ンロード
していた
だけます
。
ぜひ、じ
っくり全
編を読ん
でみてく
ださい。
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これらの
言葉やグ
ラフにど
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