Pachi's Blog Annex ~自薦&自選よりぬき~

『Pachi -the Collaboration Energizer-』の中から自分でも気に入っているエントリーを厳選してお届けします♪

社内ソーシャルのポリシーとガイド。またはカフェとノマドと社内ソーシャル。

オリジナルはこちら(2013/04/01)

 

■カフェでパソコンを開いてお仕事ちう。ふと気が付けば…
 
私は基本的にバックオフィス業務を担当しているので、仕事での外出はさほど多いほうではありません。

とはいえ、「外的な刺激」を欲しがる性格ということもあって、チャンスがあって状況が許せばひょこひょこと外出し、そのまま外出先でお仕事ということもあります。

そんな時の強い味方は、やっぱりカフェ()ですね。

 

「カフェとコーヒーショップの違いは?」や「日本語の喫茶店という言葉が私は一番好きです」などのコメントは別の機会にお願いします。

 以前タバコを吸っていた頃は、喫煙しながら仕事をしたいがために、オフィス近くの喫煙OKのコーヒーショップに足を運ぶこともしばしば…。

 

というわけで、カフェでパソコンを開いて仕事をしているうちに夢中になって、ふと気がつけば、席を探してうろうろしているお客さんが…なんてこともときどきあります。

 
そういえばちょっと前に、ネット上でこんな話が盛り上がってましたね。イメージ

カフェで長居する客「お断り」で大論争 「自己中にもほどがある」「場所代込みだろ」

いろいろな人がいろいろな意見を表明できるのは本当に良いことだなぁと思うわけですが、まあ下記の山本 一郎氏の意見が多くの人の気持ちを代弁してくれているのではないかと思うわけです。

 
 
ノマドって、いろんな側面があって、なんというか「使い勝手」が良いせいか、相変わらず引っ張りだこなキーワードですね。

雇用スタイルとしてのノマド、勤務場所/ロケーションとしてのノマド、精神性としてのノマド…。最近では、会話や対話において、認識と視点を合わせてから話すように気をつけてます。

 

 >だれだれの権利とか、何が公平かとか、そういう四角四面の話じゃなしに、うまく気遣いしあえる状況ができるといいなあ

ほんとそうですよね。本当はマナーや民度の高さを信じて任せ、わざわざルール化しなくて済むのが理想なんだと思います。

 
一方で、私たちはそれが多くの他の理想と同じように、「現実はそうはいかない」「それではうまく回らない」というケースが日々増えてきていることを知っています。

なので、基本方針を掲げておき、迷ったり困った時には、それに照らし合わすためのガイドライン的なものはやはり必要なのでしょう。

 

■理想と現実。なんか似たような話が社内ソーシャルにも…

 
なんだかこの話って、企業におけるソーシャルメディアの取り扱いや、社内ソーシャルウェアの導入検討時の「ガイドラインの必要性」って話とそっくりですね。

実は、ちょうど先週、とあるお客さまと社内ソーシャルウェアに関するディスカッションをしていて、社内ソーシャルのルールと罰則づくりについての質問や相談をいただいていました。

曰く ”社員が明らかに行き過ぎた発言を社内ソーシャル上で行い、指摘や警告も無視してそれを続けた場合、どうするのか/どうしたらよいのか?” --  させないためのルールと止めなかった時の罰則はどうするべきか、という質問です。

 

   

皆さんはどう思いますか?
私は、これは社内ソーシャルウェアの話ではないなぁ、としか思えないんです。
 
同じようなことが社内ソーシャルではなく起こった場合、どのように対応するのかと同じだし同じであるべきじゃないかと思うのです。

例えば、社内のいろいろな場所に「警告を無視して明らかに行き過ぎた」ポスターやビラを貼る社員がいたらどうするのか。例えば、スパムメールのように多数の社員に向けて「明らかに行き過ぎた」メッセージのe-メールを送りつける社員がいたらどうするのか。

こうした問題と同じスタンスで、ルールとガイドライン()を考えればよいと思うのです。

 
Web制作の現場にいた頃から「ルールとガイドラインとスタンダードの違い」は良く話題にのぼるテーマでした。最近はどうなのでしょう?

一応、私なりのルールとガイドラインの解釈を紹介します。ついでにポリシーとスタンダードも。

・ルールは、実施/実行方法についての規則を定めるもの
ガイドラインは、ルールに基づいた方向性や上手なやり方を示すもの
・ポリシーは、行動の基準として認められている方針や原則
・スタンダードは、満たすべきレベルや結果を示すもの

 

ガイドラインは何のため? 誰のため?

 
ちょっと分かりづらくなってきたので、これまでに書いた部分と、(ちゃんと説明できていないけど)重要なポイントではないかと思う部分をまとめてみようと思います。
 
1. 社員の行動に対して「これは認められない。罰則を与える」という基本原則が存在しているか。存在している場合、それは明確に社員に伝えられて、社員の同意を得ているか。(ポリシー/ルール)
 
2. 上記の基本原則をベースに、それを補完するソーシャル専用のガイドラインの必要性を検討する。作成する際には以下の2つを念頭に刻む。

2-1. 社内ソーシャル上で推奨される行動や行為を明確にする(「前に両手を広げて立ちはだかる」ものではなく「背中をポンっと押してあげる」ものを)。

2-2. 何らかの問題があった場合は、1の基本原則に則ることを明示する。そしてネガティブな事案を網羅することが無理であることを忘れない。ルールは無用なイタチごっこを引き起こすし、ルールのためのルールほど無駄なものはない。(ガイドライン/スタンダード)

 

イメージ

2-2ですが、結局ガイドラインに魂を入れるのは実行動じゃないですか。

すべてを事前に想定することなんてできないのだから、何か対応が必要なことが発生した時に、みんなが指針とできるものがあることが大切だと思うのです。

そして、もう既に社内でソーシャルウェアが使用されているのであれば、どんな時にガイドラインが必要になりそうか、みんなにとって役に立つ内容とはどんなものかなど、ディスカッションや実際の作成をソーシャルウェア上で実施していくのが良いのではないでしょうか。

 
 
最後に。
まったくのゼロから作るのは大変だと思うので、参考にできる部分がありそうなら、IBMの「ビジネス・コンダクト・ガイドライン」と「ソーシャル・コンピューティング・ガイドライン」をサンプルにされてはいかがでしょうか?
 
 
 
 
Happy Collaboration!