■ 1日の流れ
・ IBM社内で、とあるオンラインコミュニティーについてGlobalチームとディスカッション。
コミュニティー運営側が持つ「果たしたい役割り」と、メンバーが感じている「期待されている役割り」のギャップを整理。
・ 3×3Lab Futureを初訪問して本会員登録してきました(写真はすべて3×3Lab Futureの中で撮ったものです)。
施設案内してもらったり新たなチャレンジについて教えてもらったりしつつ、「サードプレイス」という場所の「女将役」について考察。
これからはちょいちょい顔を出そうと思ってますが…時間が18時までとちょっと早いのが残念。
・ 一橋ICSで、とある企業のナレッジマネージメントの取り組みを詳しく聞き、それをベースとしたグループディスカッションに参加。
はたして、「上手くいっている社内コミュニティー」は、スケールさせる必要があるのか?
(ところでICSって「なんの略だろう?」と思ってたんだけど"International Corporate Strategy"で、「一橋大学大学院 国際企業戦略研究科」らしい。めっちゃアカデミックで俺から遠い世界じゃん!)
・ Clipニホンバシで、コミュニティー・マネージャーの広瀬さんと、2週間ほど前のイベントでも会話した「サードプレイスの画一性」などについて改めて対話。
そしてこの日2回目の仮面屋おもて店主大川原さんとバッタリ。
■ イノベーション/カイゼン、人/コト、オンライン/オフライン…
多少乱暴なところはありますが、対比させるために特徴を並べてみるとこんな感じでしょうか。
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イノベーション志向の企業内オンラインベース・コミュニティー
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場所志向のサードプレース型オフラインベース・コミュニティー
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カイゼン志向の企業内オンラインベース・コミュニティー
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起業志向のサードプレース型オフラインベース・コミュニティー
こうして振り返ると、「コミュニティー運営」というテーマを中心に据えたまま、志向性や状況、コンテクストやオープン性などをクルクルと変えながら、多くのコミュニティー・マネージャーたちに囲まれて過ごしました。
うん。濃くて贅沢な1日だった。
そして改めて気づいたのは、意識して視座を変えるの重要性です。
毎日コミュニティーに接して考えているつもりにはなっていても、実際には「緊急性は高いけどさして重要じゃない」日々の業務に引きづられてしまい、「緊急性は高くないけど重要」なテーマを実践知ベースで考えるところには行けないぞ自分…。
■ 何を考えていたのか
・ コミュニティーとは、リソースが共有される場/リソースを共有する場
コミュニティーの正体は「リソースが共有される場」だ。
リソースが消費され尽くしたとき、あるいはリソースがその価値を失ったとき、コミュニティーは消えていく運命にある。
(「リソース」が何を指すのかは、前に書いた『コミュニティーとはリソースが共有される場である 』で。)
・ コミュニティー・マネージャーとは、リソースの最大化と循環とを図る人
メンバーがリソースを消費するのと同時に、リソースを持ち寄ったり発生させたりするように支援するのがコミュニティー・マネージャーの役割り。
既にあるリソースが、薄まりきってしまったり傷んで腐ったりしないようにするのがコミュニティー・マネージャーの役割り。
リソースを発生させるのも、腐らせないのも、その方法は正解やテンプレートが存在しない非常に厄介なものだし、そのやり方こそがコミュニティーの屋台骨。
・ サードプレイス型コミュニティーの多様化
都心ではサードプレイス型コミュニティーが増えてきて、メンバーは自分の好みにあった場所を見つけやすくなってきている。
場所や料金などの「ハード的制約事項」 × 集っている人や空気感などの「ソフト的制約事項」。
自分が欲しているモノやムードを自身で捉えられるか。
・ 内部の人だけではなく、コミュニティーを紹介できるコミュニティー・マネージャー
優秀なコミュニティー・マネージャーは、そのコミュニティーの中で「リソース最大化&循環」をするだけではなく、別コミュニティーと連携しながらそれぞれの「リソース最大化&循環」をする。
「今のあなたにはここじゃなくxxの方がしっくりくると思う」とリコメンドして申し送りまでしてくれるコミュニティー・マネージャー。
・ 名物コミュマネの必要性と危険性
・ オンラインとオフラインのつなぎ方の違いと動線設計の違い
・ ワークライフバランスとサードプレイス。あるいはワークライフインテグレーションとサードプレイス
・ サードプレイスでの「ドヤ顔」「アレオレ」問題
・ サードプレイスの数だけ分人が増えていく問題
・ 未だ見ぬ楽園とサードプレイス無間地獄
…このあたりはもう少し深く考えてみます。
Happy Collaboration!