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Pachi's Blog Annex ~自薦&自選よりぬき~

『Pachi -the Collaboration Energizer-』の中から自分でも気に入っているエントリーを厳選してお届けします♪

「ネット時代の書き手・作り手の育てかた」でコルクの佐渡島さんにやられてきました

オリジナルはこちら(2016/10/14)

 

僕はよく会った人から「明るい未来を思い描いてる」と言われる。僕もそう思う。明るい未来にするために、コルクという会社を起業し、努力している。未来を変える可能性に挑戦したいから、起業をして自分の人生のほとんどの時間をビジネスに費やしている。

 

明るい未来を思い描けるのは、誰よりも暗い未来を予想しているからでもある。このままイノベーションを起こさないと、作家が自由に作品を書ける環境がなくなり、作品を創るというのは副業、趣味としての行為になり、ヒットは運の産物となってしまう。

 

従来の「クリエイターのマネージメント」という言葉では捉えきれない、クリエイターの活動をさまざまな形でクリエイトされているコルク佐渡島庸平さんが、ご自身のブログ『不安を大きくできるなら、描く夢ももっと大きくできる。2年間かけて探したCTOがコルクと佐渡島にもたらしてくれたもの。』に書かれている言葉です。

2年ほど前に、TOKYO DESIGN WEEKという番組でインタビューを受けるその姿を見てから、その視点の大きさや切り口の鋭さに、いつか佐渡島さんの話を直接聞いてみたいと思っていました。

そして昨日、Yahoo!ニュースさんのイベント「ネット時代の書き手・作り手の育てかた」に参加して、佐渡島さんの話を聞いてきました。

 

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イベント会場のYahoo! ジャパンさんのニューオフィスの一部「LODGE」。めちゃカッコいいコワーキングスペースでした! 2017年3月末まではドロップイン無料で使えるキャンペーン実施中ですってよ。

 

モデレーターを含め、全部で5名からなるトークイベントだったので、一人ずつの発言はさほど多くなかったのですが、やはり私には佐渡島さんの言葉がグッサグサと刺さってきました。

そこで、とりわけ考えさせられた発言を紹介し、自分なりの考えを書きたいと思います。

 

◼︎ 全産業が「新しいやり方」に転換することが求められている

 

作家や出版だけが厳しいとか苦しいとかってわけじゃない。

全産業がインターネットによって「新しいやり方」に転換することが求められているってこと

 

特定の業種や業界が「インターネットの影響でうりあげが落ちている」とか、特定の職業が「今後××年以内に消える」的な話題で取り上げられることが多い気がします。でもこれ、もっとマクロな視点で捉えて語るべき話でしょ? というメッセージだと私は受け取りました。

自分の周りのモノ、手近なところで起きているコトは、どうしてもクローズアップして見えるし、その分、判断や意思決定に強く作用します。

それ自体は当然の事だし、何も誤りはないんだけれど、思考そのものも近視眼的になりがちなのは強く意識しておくべきことじゃないでしょうか。

 

◼︎ 積み重ね型とずらし型

セブン-イレブンには、売ると赤字になる商品は一切置かれておらず、小さなものでも売り上げが立つ。昔からあるビジネスのほとんどはそうした小さな売り上げの「積み重ね型」のビジネスモデル。

一方、ネットベースのビジネスモデルは、集客する場と課金する場が横に並んでいて、同じところで上に積み重ねているわけではない。

 

比喩的な意味も含めて言えば、同じ直線上(あるいは多少うねったラインであっても)でビジネス上の始まりから終わりまでのプロセスを考えていないということだと思います。

例としてはグーグルの「検索と広告」を出していましたが、従来からあるもので比較的これに近いのは「競馬新聞と赤エンピツ」的なことなのだと思います。

ここ数年、AirbnbUberがその発想とビジネスモデルのおもしろさの象徴として取り上げられていますが、今後、もっとぶっ飛んだ「解剖台の上でのミシンとこうもりがさの不意の出会いのように美しい、そんな発想だけどでもアリだよね」というビジネスがじょじょに出てくるんじゃないでしょうか。

 

◼︎ 「それ見たことか!」では土壌はいつまでも育たない

「『悪貨が良貨を駆逐しているネット業界を見てると楽観論者に成れない…』という徳力さんの見方は、日本のメディアの流動性の低さのせいではないか。これから旧来メディアからの流入が激しくなっていけば変わっていくだろう

これは、「キュレーション」という名のパクリメディアや、最近のエアインタビュー問題など、総合的にネット周りをウォッチしていると、なかなかポジティブになるのは難しいというアジャイルメディア・ネットワーク 取締役のブロガー 徳力基彦さんの言葉を受けての発言でした。

そしてこの言葉の背景説明には、私はおもわず声を出して頷いてしまいました。要約します。

「最初から完璧じゃないけど、問題が発生したらその時には対策を考えるし、対応していくよ」というエアビーやウーバー的なやり方を日本で育てるには、日本が、日本人がもっとトライアンドエラーのやり方を容認していく必要がある。

一度の失敗や最初のトラブルを「どうするんだ!」「それ見たことか!」と批判ばかりしていたら、新しいものを育てていく土壌は育たない。トラブルを許容する社会 / 会社 に日本は成れるのかってことなのじゃないか。

 

「ケシゴムライフ』っていう、マンガのお土産までいただいちゃいました。ありがとうございます! 私は『青い空を白い雲がかけてった』っていうむかーし持っていたマンガを思い出しました。

 

これからもコルク、そして佐渡島さんには大注目です。

そして、こんな機会を与えてくれたYahoo! ジャパンさんに感謝です。このLODGEというステキな場所で、いつか何かコラボレーションできたら嬉しいな。

 

 

Happy Collaboration!