パワー・オブ・ソフトスキル – Power of Soft Skills #2
オリジナルはこちら(2017/11/29)
ソフトスキルについて、頭の中にあることを書き出した<パワー・オブ・ソフトスキル – Power of Soft Skills #1>の続きです。
IBMの社内セッションで話す<スキル・リーダーとしてみんなに伝えたいこと>を念頭に置いているので、ちょっと偉そうな感じになっちゃっているかも…ですが、けっこう良いこと書いている気がします(自分を信じるられるのもソフトスキルかな? ww)
■ 実体験から思う、ソフトスキルの重要性とそれを手にする方法
Please share with the audience the importance of Soft Skills based on your experience, suggestions and recommendations on how to acquire these skills.
・ つけるというよりついてくるのがソフトスキル
<つけるぞ!>と頑張ってつけられるものもあるのでしょうが、それよりは経験と実践により<ついてくるもの>と捉えた方がよいのかなと思っています。なので、あなたが欲しいと思っているソフトスキルが必要とされる場に自分をどんどん連れて行くことが重要ではないでしょうか。
例えば、適応力やコミュニケーション力を高めたいのであれば、自分が<アウェーだな>と感じるような場所に一人で出向いて周りの人たちに自分から話しかけてみるとか、ワークショップや対話イベントに参加して、その場で足りていないものが何かを考え、自分がそれを提供してみる、あるいは提案してみるのがいいんじゃないでしょうか。
どんなスキルも発揮する機会が多ければ多いほど、よりしっかりと身につくと思います。
・ 違和感にきちんと向き合うことでイノベーティブになれる
創造的思考とかイノベーティブ思考と呼ばれているものを身につけるには、自分が日常で感じる違和感を「まあそういうものか」と流し、忘れ去ってしまうのではなく、「何に対して自分が違和感を感じているのか」を考える癖をつけるのがよいんじゃないかと思っています。
別に、キレイにまとめる必要はないし、なんなら<考えたけど分からなかった>という結論でも構わなくて。重要なのは違和感のコアに近づこうとする姿勢じゃないかな、と。
私の場合は、特に価値観の違いやズレに敏感なところがあると自己分析しています。
その<自分と周囲のズレが生じる構造>みたいなものをなんとなくでも掴んでいると、それを逆手にとってありきたりなものから離したり、独創的なものにつなげていったりしやすくなるんような気がしています。
・ 自らに肩書きをつけて名乗る。活動をソーシャルにレポートする
私は<コラボレーション・エナジャイザー>を肩書きとし、名刺にもそのタイトルを印刷しています。これには<自分をブランディングして覚えてもらう>という狙いもありますが、<自分をやらざるを得ない状況に追い込む>という効果もあります。
だって、コラボレーション・エナジャイザーがコラボレーションに熱心に力を注いでいなきゃおかしいですよね? (あ、<エナジャイザー>って、パワーとか勇気とかを人や場に注ぎ込む人のことです。)
この肩書きにより、コラボレーションについて深く考えることを自らに課せます。そして考えたことを実践したり発表したりすることで、多くの人からさまざまなコラボレーションを求められるようになります。そして今度はそこで得た経験や知識を発表したり、別の機会にあてはめて…また今度は…。
と、こんな具合に、肩書き名乗ることでその肩書きにふさわしい活動が増えていき、自分の専門性が上がっていきます。なりたい自分に近づけます。
もちろん、肩書きも活動も、知ってもらえなければ何も引き出さないので、それを積極的に伝えていくことも必要です。ブログやソーシャルウェブなど、そのために有効活用できるものは社内外にたくさんありますよね。
・ <好き><得意><必要>とされている仕事を追い求めること
身に付けたいスキルがなんであれ、習得するには時間がかかります。逆の見方をすれば、時間がかかっても苦にならないものほど身につきやすいということです。
- <好き>なものは、取り組んでいることそれ自体に楽しさや喜びを
- <得意>なものは、苦労が少なく自己能力を実感できるので満足感を
- <必要>とされているものは、自分がそれをすることで感謝されて嬉しさを
そんなわけで、<好き><得意><必要>なことや分野は長く続けられて、スキルの習得や熟成に向いています。
最近友人が貸してくれた本<外国人が見つけた長寿ニッポン幸せの秘密>では、この<好き><得意><必要>にもう一つ<稼げる>を足して、4つすべてが重なったものが<ikigai>と呼ばれていると言う話が書かれていました。
(そこから興味を持ち、先日「いきがいダイアグラムで自分の仕事を棚卸ししよう」というワークショップにも参加してきました。)
■ 最後に – 最重要ソフトスキルは<自分自身を好きでい続けられること>
ソフトスキルもハードスキルも、どちらも<もっと幸福になるため>の道具だと思います。
そして何を幸福と感じるかは千差万別で人それぞれですが、不幸になる方法はわりと共通している気がします。それは自己嫌悪、<自分を嫌いになること>です。
自分が嫌いだと、何をしても幸せにはなれないですよね?
最近よく<近い将来AIやロボットに取って代わられる職業>みたいな話を目や耳にします。そして<人生100年時代に重要なのは学び直しとチャレンジ精神>みたいなこともあちこちで言われています。その通りだと私も思います。
でも、どんなに心配しても、それに備えても、安心や保証は手に入らないと思うんですよ。結局は、あらゆる状況に対して<自分は大丈夫。なんとかできる>と信じられることが最強のスキルじゃないでしょうか。
では、どうすればその<大丈夫。なんとかできる>が身につけられるのか?
— 答えは分かりませんが、今のところ私が取り組んでいるのはマインドフルネスの呼吸法と慈悲の瞑想です。
やり始めてからそろそろ10カ月目に入るところですが、私には効果があるようで、心配し過ぎてしまったり漠然とした不安に襲われて嫌な気分になることは、ほぼ無くなりました。
マインドフルネスに興味がある方は、これまでに何度かブログに書いていますので、そちらも読んでみてください。
ベースサプリとエナジードリンク – マインドフルネス半年経過レポート
Happy Collaboration!