Pachi's Blog Annex ~自薦&自選よりぬき~

『Pachi -the Collaboration Energizer-』の中から自分でも気に入っているエントリーを厳選してお届けします♪

信用と付加価値と共創 — デンマークのデザイン

オリジナルはこちら(2018/3/8)

 

デンマークでの学びを言語化しようシリーズ第4弾です。

前回はこちら: 一人じゃ学びも限定的だし、ヒュッゲも味わえやしない

 

コペンハーゲンでは、コントラプンクト(Kontrapunkt Design House)という国際的なデザイン / ブランディング・エージェンシーを訪ね、その哲学や最近のワークなどについて数時間にわたり話を聞かせていただき、ディスカッションなどもさせてもらいました。

 

 

上のビデオは、石油やガスといった旧来のエネルギーから100パーセントグリーン・エネルギー企業へと大きく舵を切り、ビジネス・モデルから社名に至るまでを変革したエルステッド社の事例です。

その変革にまつわるコミュニケーションやブランディングを、コントラプンクト社が一手に引き受けています。

 

参考: 【デンマーク】国営DONG Energy、エルステッドに社名変更。石油ガス事業の全売却完了

 

お昼を挟んでのコントラプンクト社訪問だったのですが、お昼には出来立ての温かいビュッフェ・ランチをオフィスでご馳走になりました。

コペンハーゲンでは、ある程度の規模の企業は、専任のコックさんを雇って社内でみんなでランチを食べるようにすることが多いそうです。狙いは、異なるチームや部門の社員の対話を誘発するためだとか。ステキですよね!

 

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ランチを食べながら話している時、コントラプンクト創業者のBoさんが話された言葉がとても印象的でした。

「デザインやビジョンという付加価値を高めなければ競争力を持てない。そしてモノやサービスがあふれる世界においては、デザインとそれを通じた体験こそがブランド価値を左右するものだ」

 

この言葉は、私にロラン島初日の義務教育学校で聞いた先生の言葉を思い出させました。

「希少価値の高い自然資源を持たないデンマークのような国では、人間そのものが資本です。みんなのクリエイティブな力を存分に発揮してもらえるよう、子どもの頃からの教育こそが重要なのです」

 

そしてまた、ロラン島2日目に訪れたヴィジュアル気候センターの「ミスター・エネルギー」ことレオさんが語った言葉も。

「人々がエネルギーや資源に限りがあることを体感するようになった今、重要視されるのは値段よりも信用であり信頼です。安定した質を担保し提供し続けられる相手かどうかが、取引を左右するものとなるのです」

 

旅の最初のテーマである教育とエネルギーが、デザインと働きかたの話と強くリンクしていることを感じずには入られませんでした。

 

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ここからいくつか、私が通訳をしていて印象的だった、コントラプンクトが大切にしている哲学に関するキーワードとエッセンスを書いておきます。

 

本物のブランド(Genuine Brand)の条件

秘密志向から透明志向へ

都合のよい情報だけではなく、あらゆる情報を出す。

情報を公開していないということは、何かを隠そうとしているのではないかと疑われるきっかけを作っているということ。そして積極的に情報を開示するだけではなく、質問を歓迎しなければいけない。

 

主張から評判へ

ミレニアル世代の3/4以上が、自分たちの考え方やスタイルを理解し、同じ方向に歩もうとしてくれる企業や団体と長期的な信頼関係を築きたいと思っている。3カ月おきにメッセージとクリエイティブを変え大量に広告をうつという戦略で、企業は信頼を築けるのか?

そして、企業が口先だけの行動を取れば、それはあっという間に評判となる。

 

機械的から人間的へ

どんな価値観を持っているのか。その価値観に見合うどんな活動をしているのか。その活動にどのくらい熱心か。言ったことを守っているのか。

それらを主張して知ってもらうだけではなく、そこに人間性を感じてもらい共感を得て語られるストーリーとなっていなければならない。

 

本物のブランドは会社を表す

会社を表す、とは、会社のレガシー(過去)と、価値観と約束(未来)と、そして今そこで働く社員(現在)を描き出すこと。
だから、私たちはそこで働くあらゆるタイプの社員たちにインタビューをする。

 

次回は最終日の様子を。

ここまでにいろんな体験や言葉を胸に、未来デザインワークショップに参加します。

Happy Collaboration!