Pachi's Blog Annex ~自薦&自選よりぬき~

『Pachi -the Collaboration Energizer-』の中から自分でも気に入っているエントリーを厳選してお届けします♪


ちょっと前に参加したシブヤ大学の授業で「デモクラ筋」なる言葉が紹介されていました。

「デモクラ筋」は、民主主義社会を築くのに必要な筋肉のこと。民主主義は筋肉と同じように日々鍛えていないと衰えてしまうもので、デンマークの教育現場はデモクラ筋を鍛える機会に溢れている

 

授業の中で「デモクラ筋」を推進している団体がデンマークにあること、冊子なども発行しているらしいという話を聞いてから、ずーっと気になっちゃって気になっちゃって…。

そんなわけで、今回は「デモクラ筋」の本家(らしい)「Democracy Fitness」、あるいは「Democracy Muscle」という団体の「デモクラ筋」のポイントを紹介してみようと思います。
(なお、シブヤ大学の授業の内容もとてもおもしろいものでした。公式レポートはこちら。)

 


WHY DEMOCRACY FITNESS?』。

Democracy doesn’t fall in your lap by accident. It needs to be trained actively. It needs people to be active and strong democrats.

たまたまデモクラシーが膝の上に転がり落ちてくる…なんてことは起きません。トレーニングして手に入れなければならないのです。さあ強くたくましいデモクラシー筋肉を身に付けましょう。

 

It’s easier to be an active democrat if you have skills and competences. Thats why we exercise!

技術と能力を手にすれば、積極的な民主主義者になるのも簡単です。だから、私たちはデモクラシー筋肉をトレーニングで鍛えるのです。

 


THE DEMOCRACY MUSCLES

■ The Empathy Muscle

In a democracy, people are diverse. You need to be able to put yourself in someone else’s shoes.

Think of someone you have antipathy for, can you picture this person now? Good! Then take your phone ang google this person’s name and find the picture of this person. Find something that you feel empathy for or even appreciate about this person, we know it can be hard!

■共感マッスル

必要な理由: デモクラシーな社会では、人はみなそれぞれです。あなたには必要なのは、誰か他の人の立場になって考える力です。

あなたが反感を持っている人は誰ですか? まずはその人のことを頭に描いてください。
それでは次に、スマホを取り出してググり、その人の画像を表示しましょう。次に、その人に共感できるポイントを探しましょう。難しいのは分かっています。 でも可能なら、何かその人に感謝したいことを見つけ出しましょう。

 

■ The Active Listening Muscle

In a democracy, we are looking for solutions together. Listen, wonder and ask questions!

Active listening is more than a valuable social habit; it is a transformative communication tool and extremely important in democracy. If we are good at active listening, we understand more perspectives and are able to see more shades. For that reason, active listening is an important muscle for making maximum mutual understanding.

■ 傾聴マッスル

必要な理由: デモクラシーな社会では、解決方法を一緒に見つけなければなりません。あなたに必要なのは、話を聞き、疑問に思い、質問することなのです。

傾聴は、社会の潤滑油として大切な役割を果たすだけのものではありません。傾聴は、変革をもたらすコミュニケーションツールであり、デモクラシーにとって非常に貴重なマッスルです。
もしあなたが傾聴が得意であれば、より多くの視点とより多くの陰影を見出すことができるでしょう。傾聴マッスルは、あなたと相手の相互理解を、最大限に深める貴重なマッスルです。

 

■ The Compromising Muscle

In a democracy, we never fully agree. Choose your battles.

We will train “good compromising”. That, which finds solutions, many people support and take ownership to – also if it means compromising your own starting standpoint. A good compromise is nurturing solidarity and group feeling. Many winners!

■ 妥協マッスル

必要な理由: デモクラシーにおいて「すべてに対して全員が一致する」ことはあり得ません。「争うべきもの」を選びましょう。

「良い妥協」をトレーニングしましょう。良い妥協は、解決策があり、多くの人の支持と行動を取り付けられるものです。それはときに、あなた自身にとっての出発点からの妥協を意味することもあるでしょう。
良い妥協は、連帯とグループ感を育みます。そしてたくさんの勝者を生み出すのです!

 

■ The Verbal Self-Confidence Muscle

In a democracy, opinions should meet challenges. You must dare to participate in a debate!

Our voice is very personal, every human has their own voice. It has different tones and sound different. Some voices are high, some deep, some dark. But now let us all try to turn up the volume. Let’s get out of our comfort zone.. and say our opinion our loud, we have to have the confidence that what we have to say is important – and that someone is going to listen to what we have to say

■ 発言マッスル

必要な理由: デモクラシーにおいて、意見は発言されるべきであり、反論されるべきものです。思い切って討論に飛び込みましょう!

人は皆、自分自身の特有の声を持っています。そのトーンはそれぞれで、聞こえ方もそれぞれ。高い声の人もいれば、深い声の人も、暗い声の人もいます。でも全員に必要なのは、そのボリュームを上げて聞こえるように言うこと。さあ安全地帯から飛び出して、なぜそう思うのかを大声で発言しましょう。
私たちは、自分の意見が重要であることに、そしてその声が聞かれなくてはならないということに、自信を持つべきなのです。

 

■ The Disagreement Muscle

In a democracy, we often disagree. Engage in disagreement without feeling angry or hurt.

What is happening when we disagree with others, is that you all of a sudden get new inputs, which you had not yourself thought about. This is so beautiful about democracy: that we disagree and therefore through exchange we can get smarter and more knowledgeable! Now you should listen to one another and explain why you do not agree on a same issue. It can be tough, but that is why we train!

■ 反対マッスル

必要な理由: デモクラシーな社会では、不一致は珍しいものではありません。怒ったり、傷ついたり、傷つけたりすることなく、意見の相違を取り扱いましょう。

「意見の不一致」が起きているとき、あなたはそこで、自分では考えつかなかった新たなインプットを入手しているのです。反対が起きたことにより、見解の交換が始まり、お互いが知識を増やしより賢くなれる — これこそが民主主義のすばらしいところです!
さあ、一つの問題に対するお互いの意見を聴き合い、なぜその意見に反対なのかをお互いに説明し合いましょう。たしかに簡単なことではありません。だからこそトレーニングするのです!

 

■ The Opinion Muscle

In a democracy, you can follow many paths. You must know what you stand for and why.

Now you are going to talk together and you are going to share why you have these opinion and weather you base these opinions on feelings or facts…
It is often hard work having an opinion and with this training session we are going to get a sense of where our opinion muscle is placed, and how to train it.

■ 意見マッスル

必要な理由: デモクラシーな社会では、たくさんの道が広がっています。あなたは、なぜその道を選び、前に進もうとしているのかを、自覚していなければなりません。

あなたは、これから対話をスタートしようとしています。そのとき、あなたは自分の意見をシェアし、その見解が事実に基づくのか、それとも感情から来るものなのかを示すべきです。
意見を持ち伝えることが大変なときがあるのも事実です。トレーニングを通じて、意見マッスルをどこにどのように付ければいいのか、そしてどのように鍛えていけばいいのかを理解しましょう。

 

■ The Mobilization Muscle

In a democracy, you need to engage others in cause that are really important to you. You must be able to speak from you heart to other people’s heart.

The mobilization muscle is the one you use, when you get people onboard your idea or initiative – and if your muscle gets strong, there are no tasks, that are too heavy to lift. It is just as important to be a mobilizer as to be that someone that knows how to join others and the “right” others. Are you ready to mobilize 10, 100, 1 million people?

■ 動員マッスル

必要な理由: デモクラシーにおいては、あなたにとって本当に重要なことに、他の人をエンゲージできなければなりません。相手の心へ、本心から自分の言葉を伝えることができる必要があります。

動員マッスルは、自分のアイデアや取り組みを、人びとに応援してもらう際に必要となります。もし強い動員マッスルを持っていれば、重すぎて持ち上げられないタスクはなくなるでしょう。
「どのように人びととつながるか」「どのように人びとを導くか」を理解することが、動員マッスルを使いこなせるようになる重要な鍵です。さあ、10人を、100人を、100万人を動員する準備はOKですか?

 

■ The Activist Muscle

In a democracy, if you want to achieve something, get on with it!

When we have trained the activist muscle, you will have a better understanding of what makes you active, an active citizen, an active democrat; what makes others active and how this knowledge can be translated into action and participation.

■ 活動家マッスル

必要な理由: デモクラシーにおいては、何かを達成するためには、その活動をやり続けていく必要があります。

活動家マッスルのトレーニングをすれば、何が自分を行動に駆り立てるのか、何が自分を「行動する市民」や「行動する民主主義者」にしているのかを理解できるでしょう。
そして何が他の人を行動に駆り立てるのか、どうすればその知識を「行動と参加」に変換できるかについてをより良く理解できるようになります。

 

■ The Curiosity Muscle

Curiosity is one of the driving forces of taking interest into what, how and why other people think. In democracy, the variety of opinions is essential and if you lack curiosity, a large group of people (with not such a loud voice or simply in the margins) would be unrepresented. Curiosity muscle imho would also be important when you have the urge to innovate or do things differently.

■ 好奇心マッスル

必要な理由: デモクラシーに意見の多様性は不可欠ですが、もしあなたの好奇心が不足していれば、大声を上げない人たちや目に付きづらい場所にいる人たちに気づけず、その人たちの声を活かすことができないことでしょう。
好奇心は、人に「なぜ」「どうして」「何が」という興味を持たせる、原動力であり推進力の一つです。
そしてまた、あなたがイノベーションを起こそうというときに、あるいは新しいやり方を見つけようというときに、重要な役割を果たすのが好奇心マッスルなのです。

 

最後の+1「好奇心マッスル」は、ちょっと他の8つとは異なるようです。
いわば、すべてを統合するセンターピースのようなものでしょうか。


 

訳してみたものの、実際のトレーニング方法はあまりよくウェブサイトだけでは分からず…。

どうやらコペンハーゲンやその他のヨーロッパの都市では不定期でトレーニングセッションが行われているようなのですが。
どなたか「参加したことがあるよ」という方がいらっしゃったら、ぜひお話を伺わせていただきたいです。よろしくお願いします。

 

Happy Collaboration!